MECE(モレなくダブリなく!)を活用するための3つの切り口

論理的文章表現の考え方と実践
文章を組み立てるさい、具体例や事例や証拠などの複数の要素を組み合わせて使う上でバランスをとるさいに、MECE(Mutually Exclusive collectively Exhaustive)によるモレなくダブリなくというフレームワークが重宝するという内容を前のエントリーで書いた。

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さらに、そのフレームワークを具体的に実践する上で役に立ちそうな枠組みもあるので紹介しておきたい。

いわばMECEにするための3つのコツ。それは上の図のように「要素分解」、「ステップ分け」、「対照概念」それぞれを場面に応じて活用する形をとる。

 

MECEにするための3つのコツ


「要素分解」は、対象範囲をしぼりこんだ後、その範囲内での構成要素に分解してみる。その構成要素同士の間でモレやダブリがないかチェックすることで自らの盲点や偏りを明らかにする。

実は構成要素の基本はあらかじめ決まっているものも多い。一週間なら月・火・水……土・日、日本の地域なら本州・九州・四国・沖縄・北海道といった具合に。

そういったことを踏まえないで文章を書きつづっていると、「あ、月曜日が抜けている!」「四国を無視していた!」などといった致命的かつ初歩的なミスを犯しかねない。

「ステップ分け」は全体的な流れを頭に入れながら、時系列やプロセスにおけるモレやダブリをチェックする方法だ。おおざっぱに過去・現在・未来で人生設計を考えたりすることは誰でも無意識にしているだろう。たとえば、イベントをプロデュースするなら企画・準備・実施・撤収などの全体的な流れと照らし合わせつつ各段階をチェックしていくことでバランスが悪いところや踏むべき手続きをスキップしていないかなどを確認することができる。

「対照概念」は最も頻繁に広く使える。自分の視野に入っている要素の、反対やそれ以外を意識的に考えていくことで致命的なモレやダブリを防ぐのだ。裏⇔表、プラス⇔マイナス、事実⇔判断といった物事の両面を考えることでMECEにしていくわけだ。

MECEを実行していくにあたって、行き詰まりや、もやもやを抱えている人は一度採用してみたらいかがだろうか。

西村 克己
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5 論理的な文章作成術入門

※なお、本記事の図は上に紹介した本P41ページを参考にして阿久澤が作図したもの。

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  1. MECE(モレなくダブリなく!)にする三つのコツ

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