
 音楽プロモーション関係のビジネスが急速に動き出している。

 単独のアーティストのキャンペーンとして動いているものもあれば、アーティストにコンテンツを通じてプロモーションの場を与えようという大きなビジネス展開になりそうなものまで。
デザインができるのは広報パーソンとしての強みだが、それ以外の仕事の強みにもなる。 
 企画書作成がそれだ。実際、入社してから会社の企画書作成のほとんどを担当するようになった。
 とはいえ、企画書は単にきれいにデザインしてしあげればよし、という種類のものではない。結構、奥が深い。

 入社して間もない時期に、某グループ企業に対してビジネスの企画を10個ひねりだし、企画書を作成した。馴れないことでかなり苦労した。
 今、苦労しているのは、複数の企業とアライアンスして(同盟を組んで)進めているプロジェクトの企画書。

 ビジネスパーソンになって一ヶ月とちょっとの身には、荷が重いと感じる部分が正直ある。
 それぞれの企業が果たす役割、金銭の流れ、それぞれのレベニュー・シェア(儲けの取り分の割合)をシミュレーションしながら形にしていくのはなかなか骨が折れる。

 そんな折り、上司がねぎらいの声をかけてくれる。
「阿久澤さんが、苦労して仕上げたこの企画書が何億ものキャッシュを生み出す可能性は十分あるわけですよ」
 確かに今回の企画はうまくいけばかなりの……という部分がある。複数の企業がアライアンスを組んでまで実現しようとしているのはその可能性を感じるからだろう。

 企画書を作りながら、ビジネスでアライアンスを組む場合、大変だが自社で企画書をまとめたほうが絶対いいことに気づく。アライアンス企業の中でイニシアチブをとれるようになるからだ。
 おかげでデビューしたてのひよっこビジネス・パーソンの僕にも企画書作成を通じて、プロジェクトの肝となる部分や全体像が見えるようになっている。
 企画力も企画書作成能力も実践を通じて磨いていこうと思う。
 
    
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