文章術

文章を「総論」・「各論」・「結論」で構成する

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論理的な文章が書けない。書くのが苦手という人の原因は、文章の最終的なゴールやイメージを具体的に思い描けていないことがあるのではないだろうか。
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実は、論理的な文章を書く秘訣は、アウトプットを具体的にイメージしておくことにある。
アウトプットを総論(概略)-各論(説明)-結論(まとめ)の流れになるよう構成していくと論理的な文章が書ける。
まず何を述べるかを「総論」で書き、総論をサポートする説明・理由を詳細を「各論」で述べ、最後に何を述べたかを「結論」としてまとめる。


総論を書く上で意識すべきポイントは、総論を読んだだけで読み手が概要がつかめる形にすること。具体的に含めるべきなのは文章の目的と要約そして結論。文章の目的と要約を示すことで続きや詳細(各論)を読むべきか、読むのをやめるべきか判断できる材料を提供する。私たちは総論しか読まない読み手がいることを忘れてはならない。
各論は、総論をサポートする説明や詳細、データを盛りこむ。そのさい、総論で述べた順序通りに内容を展開すると、話の流れが見えるので 読み手が理解しやすい。
結論は、基本的に各論で述べたことをまとめながら総論で述べたことの繰り返しとなるが、まったく同じ表現を用いるのは滑稽なので気をつけたい。総論と結論の決定的な差は、結論では目的に言及しなくともいいことだろうか。
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そのような形で、具体的な文章の完成イメージとそれに必要な流れを頭の中で描いておくことが、論理的な文章を展開し、仕上げていく上で大きな助けとなることを知っておいても損はないだろう。

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