文章術

文章を「総論」・「各論」・「結論」で構成する

banner_writing.gif

論理的な文章が書けない。書くのが苦手という人の原因は、文章の最終的なゴールやイメージを具体的に思い描けていないことがあるのではないだろうか。
goal20081107.jpg
実は、論理的な文章を書く秘訣は、アウトプットを具体的にイメージしておくことにある。
アウトプットを総論(概略)-各論(説明)-結論(まとめ)の流れになるよう構成していくと論理的な文章が書ける。
まず何を述べるかを「総論」で書き、総論をサポートする説明・理由を詳細を「各論」で述べ、最後に何を述べたかを「結論」としてまとめる。


総論を書く上で意識すべきポイントは、総論を読んだだけで読み手が概要がつかめる形にすること。具体的に含めるべきなのは文章の目的と要約そして結論。文章の目的と要約を示すことで続きや詳細(各論)を読むべきか、読むのをやめるべきか判断できる材料を提供する。私たちは総論しか読まない読み手がいることを忘れてはならない。
各論は、総論をサポートする説明や詳細、データを盛りこむ。そのさい、総論で述べた順序通りに内容を展開すると、話の流れが見えるので 読み手が理解しやすい。
結論は、基本的に各論で述べたことをまとめながら総論で述べたことの繰り返しとなるが、まったく同じ表現を用いるのは滑稽なので気をつけたい。総論と結論の決定的な差は、結論では目的に言及しなくともいいことだろうか。
outputframe.jpg
そのような形で、具体的な文章の完成イメージとそれに必要な流れを頭の中で描いておくことが、論理的な文章を展開し、仕上げていく上で大きな助けとなることを知っておいても損はないだろう。

ピックアップ記事

  1. 相手にアクションを求めるなら「失敗談」と「成功談」をセットにしたストーリーを伝え…
  2. One Book, Three Points, One Actionから始めよう…
  3. ストーリーは「心」を動かすための演出
  4. 日常のコミュニケーションにストーリーを!

関連記事

  1. 文章術

    エディタのアウトライン機能で鳥の目 蟻の目

    長文を書くさい、なにか効率的な方法をあなたはご存知ですか?私の場合…

  2. 文章術

    「仮説」を立てる習慣を! ―文章表現を苦痛や苦手にしないために―

    仮説を立てておくと、文章を書いていく作業がかなり効率的になる。仮説と…

  3. 文章術

    MECE(モレなくダブリなく!)を活用するための3つの切り口

    文章を組み立てるさい、具体例や事例や証拠などの複数の要素を組み合わ…

  4. 文章術

    伝えるべきことをワン・メッセージに凝縮しておくことの効果

    文章を楽しく効率的に書く上で大いに役立つ方法をご紹介しよう。…

  5. 文章術

    文章の切り口を明確化するための3つのポイント

    文章を書くとき、テーマをどのようにしぼっていくのか。しぼったテー…

  6. 文章術

    報告書作成の即戦力 → 5W3H

    報告に必要なこと  事実を過不足なく伝える上司やプロジェクト担当者…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

アーカイブ

  1. デザイン

    トイカメラ風に写真を加工
  2. イギリス大学院留学

    クリスマス前は危険?
  3. 映画・写真・音楽

    カメラ!カメラ!カメラ!
  4. ストーリー思考

    ストーリーを活用すれば仕事が楽しくなる
  5. 日記

    ケチャップ
PAGE TOP