読書家の端くれで、毎月30冊近い本を読んでいる。読み方によっては50冊を越えることもある。かつては無理をしてでも読む本をすべて購入していた時期もあった。しかしながら、経済面のみならず居住スペースの収納力の問題が大きくなり、制限せざるを得なくなった。そんな中、自分なりに公共図書館をフル活用する方法がいつの間にか自分の中ではっきりしてきた。
1.図書館のデータベースで検索し取り寄せる
2.最寄りの図書館でピックアップし、ざっと目を通す
3.必要なものだけ購入
そもそも小学生時代から学校の図書館以外の地方自治体の図書館のヘヴィー・ユーザーだった。だからこそ、ここ数十年の間にメディアとしての図書館は大きな変化をとげたことを強く感じる。
かつてはその図書館の品揃えから選んで読むというのが主だった。利用者が図書館に合わせるという形の図書館主導型の本の利用だったのである。
しかし、今や図書館同士がネットワーク化され大きなデータベースを持っており、利用者はそのデータベースから検索して、読みたい本を最寄りの図書館に取り寄せられる。利用者主導型に変わってきたのだ。
このシステムを活用していくうちに、図書館の利用形態が僕の中で変化してきた。その時々で、関心を持っているテーマのキーワードを図書館のデータベースに打ち込み、自分のニーズにマッチしていそうな本を最寄りの図書館に一気に取り寄せてもらう。そういった本を週末にピックアップに行って、ウィークデイに片っ端から読んでいく。
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一つのテーマの関連書をだいたい十冊前後ざっと目を通してみると、その中でそれぞれの本の位置づけがわかってくるものである。その過程において、どうしても必要で手元においておきたいという判断をしたものだけ書店で購入したり、ウィークデイにはネット書店に注文する。こうすることで無駄な買い物をかなり減らすことができるようになった。
今の時代だから可能になった図書館の利用方法で、本の収納にお悩みの読書家のみなさんにはお薦めのちょっとしたハックである。
おまけ情報: 裏ハック(?)として、それほど図書館を利用しない家族に利用カードを作ってもらい、本人が必要なとき以外は借りておく方法がある。家族のカードを使わせてもらって一度に倍の本が借りられる。
僕の場合は、妻と幼い娘の協力を得ているので通常の3倍の本を借りることが可能となっている。もちろん、本人たちからの要請があればカードをすぐに返したり、 彼らが借りたいという本をピックアップ代行するなどのフォローをいつも心がける必要があるが、結局毎週末図書館に行くので、僕の場合まず負担にはならない。うまくいっている。
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