一日が24時間であることは誰にとっても同じ。「時の世界では、富裕な貴族というものは存在しない」といわれる所以である。
だからこそ、手持ちの時間から最大限の価値を引き出すよう、私たちは考えをめぐらせていく必要がある。
そのためにはいろいろな人がさまざまなアイデアを出しているが、経営学者ドラッカーが提案している時間管理方法を僕は採用している。ドラッカーは、次のように述べている。
時間の活用と浪費の違いは、成果と業績に直接現れる。知識労働者が成果をあげるための第一歩は、実際の時間の使い方を記録することである。 時間の記録の方法について、気にする必要はない。自ら記録する人がいる。秘書に記録してもらう人がいる。大切なのは、記録することである。記憶によってあとで記録するのではなく、リアルタイムに記録することである。
P.F.ドラッカー 「経営者の条件」より
僕はいつも持ち歩いているバイブルサイズの手帳にリアルタイムに作業記録をつけている。ある程度、これとこれはこなしておきたい、その優先順位は前日の夜に決定しておく。当日、プラン通り進むこともあるし、そうでないこともある。
大切なのは記録していくことで、自分の時間の使い方を常に意識していくことだ。節目節目で記録をつけていると、作業の進捗状況を自分なりに客観視したり評価することができる。
時々、いろいろな事情で記録できない一日もあるが、そういった日は後から振り返ってみると時間の使い方に緊張感がなく、非常に漠然としたものとなっていて反省することが多い。
記録をつけておけば、時間の使い方だけでなく自分の行動内容を振り返って分析・反省し、次に生かす場合にも便利だ。あの日のあの時間帯に何をしていたっけ、とちょっとした確認をする際にも便利だ。
そういったわけで僕の場合、リアルタイムに時間と作業内容を記録しいくことは時間という資源を有効に使うためだけでなく、自分の生活や行動と向き合う習慣をつける上で非常に役立っている。
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