ICタグと生体認証

現在勤務先の大学が一斉休暇に入っている。さまざまな手続きごとを消化しておくチャンスである。そこで本日、自動車免許更新手続きと銀行のキャッシュカードの生体認証登録に行って来た。


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 免許更新のさい、今まで書いたことのない暗証番号の項目が追加されていて、これは何を意味するのか、と思っていた。更新講習時にその件について説明があった。今後発行される自動車免許証にはICタグが埋め込まれるのだそうだ。免許証の表面上には見えないものの、そこに個人情報が埋め込まれていくことになる。ちなみに本籍地の項目は個人情報保護の観点から今後表記されない。ICチップにデータとして入力されているのだそうだ。


銀行で生体認証登録(バイオメトリクス)というのも初めての経験。静脈認証のスタイルのもので、その場で立たされて機械に左右の手のひら部分を4・5回スキャンさせた。その間、銀行員と僕の間で何とも言えない「……」という沈黙が。なんとなく軽口や世間話もはばかられる雰囲気なのだ。生体認証はしばらく前まではSF小説や映画の世界だけのイメージだった。しかし、偽造・盗難カードによる被害を防ぐという非常に現実的な目的に向けての導入で、生体認証システムがあちこちのATMに普及している現実は、機械技術の進歩のスピードとコストダウンに対する努力は想像しているよりもずっと早いのかもしれない。
 情報管理やセキュリティーの面で、個人情報に限らずさまざまな情報をICチップに埋め込み電子化していくのは必然の流れだろう。文書や手作業によるチェックや管理ではどうしても見落としや判断ミスがともなう場合が少なくない。そのことが人々の不利益や不平等を招くことが今までもあった。今持ち上がっている社会保険庁や社会保険事務所による年金問題も、膨大で複雑化する個人データを一元化して管理するシステムを早いうちから構築する努力をしてこなかったことに一因があるはずだ。
 まあ、何でもかんでもICチップに放り込めばいいというわけではないだろう。そのあたりのガイドラインを明示する努力もしてほしいものだ。

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