イギリス人の事務能力の低さや、仕事に対する真剣さの欠如のようなものをいやというほどこの半年間で見てきた(帰納法的偏見かもしれないが)。
「仕事に力を抜く情熱だけは、今の若い奴らは他の国の連中には負けないだろう」と僕の知り合いのイギリス人のおじさんも皮肉混じりに口にするくらいである。
しかし、そんな中でまったく別の印象を与えてくれたイギリス人がいる。確か彼の名前はMarkといったと思う。
僕のフラットのおそらく管財担当のスタッフで、部屋やキッチンの備品に何かあるとやってきて直してくれる。彼は、鼻歌交じりにそれはもう楽しそうに仕事をこなす。てきぱきと迅速に目の前の課題、つまり修理をこなすと「またね」と言って姿を消す。その一連の動作の流れを見ていると、とても気持ちいい。
他人から見て楽しそうに仕事をこなすというのはとても難しいことなのではないかと思う。それだけでなく彼は自分でも仕事を本気で楽しんでいるのだと思う。
これから社会人の仲間入りをする立場の人間として、彼のような人物の存在を忘れないようにしたいと思った。
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