都内の大学ではしかが流行している。僕の勤務先の他学部(文理・法・経済・生物資源)なども休校となっている。
ご存知のように、はしかは飛沫感染などで拡大する感染力の強い急性伝染病である。
しばらく前にアメリカの大学でもはしかの大流行があった。それも日本人留学生がその感染源となったため、日本ははしかの輸出大国としてのありがたくないレッテルを貼られている。
そのため、2000年に留学するさい、僕自身はしかの予防接種をしたという証明書の提出を、留学先のワシントン州立大学から求められた記憶がある。
はしかの報道を聞きつけた実家の親から連絡があり、僕は幼い時にはしかをやっていないという情報がもたらされた。
1999年に一度、予防接種をやっているので問題はないはず……と思いつつも用心のため、近所の病院ではしかの予防接種を受けてきた。インフルエンザなどと違い、ワクチン代が割高で約8000円だった。
そんな折り、夕飯を終えたくらいの時間帯に、学科主任の先生から電話が入る。
芸術学部でもはしかの流行が確認された。来週の月曜日21日から31日まで、はしかの流行のため芸術学部も今月いっぱい休校することが決定された、とのこと。
ちなみに、休講の判断基準は、はしかに感染した学生が学部で10人以上確認された場合であり、芸術学部でも10人を上回ったということだろう。
休講となっても、僕ら教職員は普段通り出勤するが、この時期に学生のまったくいない大学のキャンパスというのも異様な光景だろうと思う。
この間に開催を予定されていた行事はキャンセルもしくは順延されるし、休講期間を補填するためにすべての授業で補講を実施することとなる。
ということは21日月曜日に江古田で予定されていた特別講座も……いろいろなことが先延ばしになる……ありがたくない流行である。
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