最近、大学院の授業関係でこの人の論文を読んだが、なかなか鋭い意見の持ち主である。かなり有名な黒人文化批評家なのだが、実を言うとバーミンガムに来るまで名前すら聞いたことがなかった。
彼のWelcome to the Jungle: New Positions in Black Cultural Studies所収のReading “Racial Feminism: The Photographs of Robert Mapplethorp” はかなり興味深い論文だ。白人の写真家で好んで黒人の肉体を撮影していたRobert Mapplethorpに関する過去の論文と、MapplethorpがAIDSで死に、それを機に彼がゲイだった事実を知ったことで、大きくセクシュアリティやまなざしの問題に関して大きく視点を修正した論文が並置されている。
彼の研究のキーワードはBlackness, Black Identity, Sexuality, and Representationといったところか。
参照用リンク
KOBENA MERCER (CENTRAL EUROPEAN UNIVERSITY)
KOBENA MERCER (Black Cultural Studies Site)
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