2013年7月13日(土)、神戸芸術工科大学大学院アカデミック・リテラシー講座の一環として、「マインドマップとストーリー思考のススメ」と題したワークショップを昨年に引き続き実施しました。
(2012年 ワークショップ関連記事)
ワークショップ「マインドマップとストーリー思考のススメ」神戸芸術工科大学大学院にて
ワークショップ「マインドマップとストーリー思考のススメ」無事終了のご報告
マインドマップはイギリスの脳科学者トニー・ブザンが考案したアイデア・マネージメント手法。私自身は2000年6月から使い続けています。
今回のワークショップでは、簡単にマインドマップとその描き方について解説した後、講座担当の岡村先生を含めた参加者全員に実際にマインドマップを描いてもらい、そのマインドマップの内容を参加メンバー同士発表し合う、という流れで実施しました。
ストーリー思考はこのブログでお伝えしている物語活用のポイントである四つのステージ「越境」「危機」「成長」「勝利」について、テーマに沿った内容まとめてもらい、それを参加者全員で共有する形をとりました。
マインドマップで目指すのは自分のアイデア、知識、思考の洗い出しと「見える化」。
ストーリー思考で目指すのは自分で考えた内容、経験した内容の「伝わる化」。
マインドマップの中心に置くセントラルアイデアは必ず文字でなく、絵を描こうと呼びかけるので、普段から絵を書き慣れない人は抵抗感があり、スタート段階で結構時間がかかってしまう場合もあります。
しかし今回、漫画家としてデビューが決まっている方や、家具デザインや絵画を専攻している大学院生、前職がデザイナー……といった想定以上に普段から絵を書き慣れている参加者の方ばかりだったので、思いの外スムーズに、なおかつ美しいマインドマップができあがりました。
中には初めてマインドマップを描いたとは思えない、お手本以上にきれいなブランチ(枝)を各大学院生の参加者もいて舌を巻きました。
ストーリー思考のワークショップでは、それぞれの人生の転機について、四つのステージで整理してもらった後、参加者全員にそれぞれのストーリーを語ってもらいました。
それぞれが人生における大きな葛藤を経験し、その中からさまざまな選択と決断、気づきがあったこと、それぞれが自分の人生にしっかり向き合ってきたのだな、ということが伝わるストーリーになっていました。
人生ストーリーを交換し合うことでお互いをより理解できるようになっただけでなく(実際に、ある参加者が不可解に思っていた別の参加者の行動の背景にあるものがはじめて理解できた!という声があがりました)、短い時間ながらもストーリーを通してお互いの人間性にアクセスできたという意味では、そもそもファシリテーターとしての私が想定していた以上に密度の濃い時間になりました。
昨年に続いて、講座にお招きいただいた岡村先生、今回のワークショップにご参加・ご協力いただいたみなさん本当にありがとうございました。
【ワークショップ参加者用資料】
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参考文献:
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