日記

西田幾多郎の言葉

 

 

「ただ一つの思想を知るということは思想というものを知らないというに同じい」(西田幾多郎『続思索と体験以後』)

 

一つの思想に寄りかかりすぎるのは考えものだ。理想的な共産主義社会は完成し得なかったし、資本主義がわれわれを無条件に幸せへと誘ってくれるものではない。

 僕もわりあい一つの思想に染まってしまったり、凝り固まってしまったことも少なからずあるので、自戒の念をこめて、西田幾多郎のこの言葉を心に留めている。

一つの思想やイデオロギー、アプローチに頼るのは便利だし、心強い。しかしながら、それは現実をとらえ、うまく打ち返す上で常に有効だということは言えないし、まったくの見当違いと言うことも大いにあり得る。

そういった意味で、うまく身の回りにある思想やイデオロギー、アプローチとの距離感をとることを自分に課していかなければならない。自分をアンビヴァレンツな状態に落とし込むことを楽しむくらいの余裕が常に必要だろう。

ピックアップ記事

  1. 相手にアクションを求めるなら「失敗談」と「成功談」をセットにしたストーリーを伝え…
  2. ストーリーは「心」を動かすための演出
  3. 日常のコミュニケーションにストーリーを!
  4. One Book, Three Points, One Actionから始めよう…

関連記事

  1. 日記

    電子文書化への取り組み

    最近、時間を見つけては自分の部屋にある学生時代のノートやら文書を電子文…

  2. 日記

    TOKYO ZONE

    勤務先の所沢校舎 文芸棟にて文芸学科の学生さんが中心となって制作して…

  3. 日記

    シームレス・アート展

    渋谷で開催されているシームレス・アート展に奥さんを連れて行ってきた。…

  4. ストーリー思考

    WebマガジンCAZANAで連載スタートしました!

    次世代サラリーマンたちの働く未来を考えるWebマガジンCAZANAで連…

  5. 日記

    約634gのポケットスタイルPC VAIO「type P」発売

    現在の執筆環境のメインはシグマリオン3(docomo)+付属のATO…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

アーカイブ

  1. 映画・写真・音楽

    「コーチ・カーター」  コンセプトの重要性を再認識させられる作品
  2. 読書と出版

    読書を通して得た「なるほど」を実践できていますか?
  3. 日記

    ところざわまつりでケバブサンドを喰らう
  4. 日記

    誇張報道
  5. 文章術

    ロードマップを示すことの重要性
PAGE TOP