昔から自分の専門性や強みを通して、周囲に貢献していきたいという気持ちを強く持ってきました。
ただ、最近になって、専門性を深め、強みを研ぎ澄ますだけでは、周囲に貢献していくには不十分だということを感じています。
スポーツ選手やアーティスト、研究者の道を歩んでいるのなら専門性と強みをひたすら磨いていくことが周囲への貢献につながる手っ取り早い道になるでしょう。
しかし、そうではない道を歩んでいる人間として、冷静に自分を見直すと、専門性や強みだけでは周囲に具体的な価値を提供できない部分、場面が多々あると感じています。
そうした中、継続的に専門性を深めつつも、関連領域やこれまで遠ざけてきた領域についても学ぶ必要を感じ、少しずつ手を着け始めています。
実際、ビジネスの世界では、一つの強みだけブレークスルーを生み出せることはほとんどありません。
その強みと別の何かを組み合わせ、それがマッチしたときに付加価値や相乗効果が生まれ、レバレッジがかかったり、ブレイクスルーにつながる、というケースの方が圧倒的に多いのです。
自分の専門性・強み、もう少しやわらかく言えば、得意なことを伸ばすのは楽しいことです。自然と熱中します。完全に自分の興味範囲のことなので。自分を満足させることが目的ならそれで十分。
ただ、それを使って周囲の人に具体的な貢献をしようとすると、本当に学ぶべきことが多いなあ、と感じます(あまり広げすぎてもわけがわからなくなるので注意は必要ですが)。
正直言って、それらが今まで苦手だったり意識的に遠ざけてきた分野だったりして、アクションを起こすのを億劫に感じる部分もあります。
ただ、学び出すと、別の視点が得られるので、自分の専門や強みに対する考え方や見方も活性化され、刺激となって新しいアイデアが浮かぶことがあります。
その中のいくつかのものがレバレッジやブレイクスルーを生むアイデアのタネになっていくのだろうと、今、考えています。
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