オリンピック候補地選定の場面。そのストーリーにより選考委員の共感を呼び、ロンドンオリンピックを一気に現実のものにしたという『インスピレーション』というタイトルのプロモーション・ビデオ。
しばらく前に読んだ本の中で紹介してあり、気になっていました。
本日、いろいろ探してみて、やっとのこと発見したので共有します。
Olympic 2012 – Inspiration from Smoke & Mirrors on Vimeo.
競合の都市のプロモーション・ビデオの制作監督は、名だたる映画監督。たとえばパリはリュック・ベッソン、ニューヨークはスティーブン・スピルバーク。そこに登場する人物も超大物俳優。
しかし、ロンドンのプロモーション・ビデオは当時、世界的にはほぼ無名の映像ディレクター、ダリル・グッドリッチ。そこに有名人は一人も登場しません。
さまざまな国の小さな子供たちがオリンピックの映像にインスパイアされて、思い思いにトレーニングを開始し、最終的にはロンドンオリンピックで、勝利を飾る……というのが基本ストーリーです。
個人的に一番印象に残ったのは、南米っぽいところでタコスか何か食べている少年がぐっと目を見開く瞬間の映像。まさにインスピレーションを受け取った瞬間がうまく描かれています。
さまざまな民族・文化の人々が共通の夢、ゴールを目指すというストーリーが多民族から構成されていた選考委員たちの大きな共感を呼び、ロンドンを支持する形になった。確かにそんなパワーを感じさせる映像とストーリーになっています。
先日、ワークショップでストーリーの力を示す事例として、動画を紹介したのですが、それ以降、ストーリーのパワーを感じることのできる映像にもアンテナを立てておこうと思うようになりました。そういったわけで、今後も少しずつアンテナに引っかかった動画を紹介していこうと思います。
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