読書と出版

『行列のできるメルマガ作成入門』

高橋浩子『行列のできるメルマガ作成入門』(翔泳社、2004)を読んだ。
 メール・マガジン、メルマガ(以降メルマガに統一)はいわゆる電子メールの登場から、比較的時間を待たずして現れた印象がある。かつてはいくつか購読していたし、なかなか興味深く読んでいたものもあったはずだ。しかし、アドレス変更の旅をさまざまな理由で続けているうちにまったく購読しなくなった。そして、そのことさえほとんど意識していなかった。メルマガは自分でほとんど触れてもいないし、まったく活用していないメディアとなっていた。

 とはいえメルマガ登場から十年以上が経っている。僕自身がかつてメルマガを購読していたときとはおそらくそのメディア状況は大きな変化を遂げているだろう。そこで、メルマガをメディアとして積極的に活用する上での指南書のようなこの本を通して概括的にメルマガの今、メルマガのメディア状況を覗いてみようというのがこの本を手に取ったきっかけだった。


 この本はメルマガの成功している発行者である筆者が、メルマガの可能性を他の発行者にインタビューなどしながら探りつつ、さらに「なんとなくメルマガ発行に興味がある」といった人々に積極的に参加を呼びかけ、さらに発行までの道のりも紹介するという形を取っている。
 メルマガは何とも地味なメディアだという印象があり、正直に言うとその存在さえ忘れていたのだが、どんなメディアもその特性をとらえてうまく活用すれば、情報の発信者にとっても、受信者にとってもきちんとメリットが引き出せるものだな、というのがこの本をざっと読んでの感想だ。
 メルマガ発行スタンドの性質の違いや、メルマガのメディア状況を知るには、この本は気軽に読めるわりには十分な内容になっていると言えるだろう。
 追伸:この本を読んでから、メルマガ発行スタンド大手の「まぐまぐ」 から3つのメールマガジンに、自分に役立ちそうなものを選んで購読登録をしてみました。
参照URL

高橋浩子のホームページ

ピックアップ記事

  1. 相手にアクションを求めるなら「失敗談」と「成功談」をセットにしたストーリーを伝え…
  2. One Book, Three Points, One Actionから始めよう…
  3. ストーリーは「心」を動かすための演出
  4. 日常のコミュニケーションにストーリーを!

関連記事

  1. 読書と出版

    『メディア・リテラシー』刊行

      執筆者の一人として第一章を担当した  芸術メディア研究会編 『…

  2. 読書と出版

    誰かをサプライズさせたくなる本

    アメリカのオフィスを舞台にした映画などを見ていると、サプライズ・パー…

  3. 読書と出版

    『偽装するニッポン』

    中川理『偽装するニッポン』(彰国社,1996)を読んだ。 ディズニーラ…

  4. 読書と出版

    近刊予定の共著について

    近刊予定の共著についてお知らせします。『芸術・メディアの視座』 タイ…

  5. 読書と出版

    江古田文学 67号

    2008年3月15日 発行の江古田文学 67号。特集「名無しの才能」の…

  6. 読書と出版

    岩井 宏太 『リアルウェブ営業術』

     クライアントの広報活動支援の一環として、ウェブ制作・デザインを担…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

アーカイブ

  1. 読書と出版

    読書にまつわる記憶
  2. 研究

    The Harlem Renaissance
  3. ストーリー思考

    実はあまり知られていないレディー・ガガのバックストーリー
  4. ライフハック

    【Producteev】googleのヘビーユーザーにオススメのTo Do リス…
  5. 日記

    マジックハンド越しの微妙な距離感
PAGE TOP