やっぱり? TOHOシネマズが好き

■ランチタイムの会話

先日、会社の同僚何人かと一緒にランチをとっていた時のことです。


photo credit: Sakurako Kitsa via photo pin cc

映画に関する話題になりました。

その中である女性スタッフが次のように言いました。

「私、TOHOシネマズ派なんです」

TOHOシネマズ派?


photo credit: spaceabstract via photo pin cc

映画館は単なるハコモノで、どこで観ようが、そんなに変わらないと思っていたので、不思議なフレーズでした。

「TOHOシネマズ派って、どういうことですか?」と尋ねると彼女はこう説明してくれました。

「映画そのものとは関係ないんですけれど……TOHOシネマズ系の映画館は、映画開始前にちょっとしたショート・ムービーみたいなものをやるんですよ。ウサギとリスが出てくる脱力系の話なんですけれど、なんとなくおもしろくて、それを見逃さないように私を含めて、早めに席に着いている人が多いんです」

なるほど!と私は思わずにいられませんでした。

以下、そのショートストーリーの一例です。
お時間があればご確認下さい。

>>>紙兎ロペ「海編」

■ストーリーによる差別化戦略

TOHOシネマズはショート・ストーリーを戦略的に用いて、他の映画館と差別化戦略をはかっていて、それに成功している!

彼女は映画上映前のほんの数分のそのストーリーを楽しむために、休日に観る映画を探すときはTOHOシネマズで上映中の映画から選ぶようにしているとのこと。

他の映画の宣伝と携帯電話をオフにしてくださいね、といったインストラクションくらいしかない無味乾燥な映画上映前の時間帯にストーリーによるちょっとしたエンターテイメントをしのばせる。

そんなことは、まったく期待していなかったのではじめてそのストーリーに触れた観客にとっては意外性があり、ファン形成につながる。また人に話したくなるネタとして、クチコミにもつながるでしょうね。

コモディティ化し横並びになっている製品やサービスにストーリーを注入することで他と差別化をはかっている面白い事例の一つだと思い、今回、共有させていただきました。

≡≡≡ CAZANA連載中です!≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡

<<第1回>> あなたの人生を変える!超簡単「ストーリー思考」のススメ
http://cazana.net/archives/5402809.html

<<第2回>> AKBとディズニーに共通点!? ストーリーがもたらした驚きの成功例3つ
http://cazana.net/archives/5402816.html

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