読書と出版

「劇的(ドラマティック)」に「色」で売れ!


Color pencils © by Tambako the Jaguar

webサイトのデザインでも雑誌の編集に関しても、色というのは重要な要素。

色彩の使い方で同じメッセージでも伝え方や伝わり方が配色によってがらりと変わってしまうことも少なくありません。
 


そうしたことは頭ではわかっていても、漠然と色を用いていることが未だに多いのです。

そこで手にして読んだのが藤村 正宏著『「劇的(ドラマティック)」に「色」で売れ!』。

LINK

ちょっとだけ例を紹介すると、飲食関係なら暖色系は○で寒色系は○。

茶色の絵は過去を連想させ、青色の絵は未来を連想させる。

この本を読んだ後、街角に並ぶ店の看板を眺めるのが楽しくなりました。

Clean Up or You

これまで、あまり意識していなかったレストランの内装の意味や効果も自分なりに読み解く癖もつきました。

本書はマーケティング的な視点で成果を上げることにフォーカスしているぶん、話が具体的でわかりやすい。

巻頭と巻末にカラー写真などの実例もふんだんに使われているので、確認しながら読み進めることもできます。

ストリートこそテクスト足りうる、といった感覚でにわかミシェル・ド・セルトーになった気分。

さらりと気軽に読める本ですが、日常生活にあふれている色彩に関して意識を高め、敏感にさせてくれる本です。

ピックアップ記事

  1. ストーリーは「心」を動かすための演出
  2. 日常のコミュニケーションにストーリーを!
  3. One Book, Three Points, One Actionから始めよう…
  4. 相手にアクションを求めるなら「失敗談」と「成功談」をセットにしたストーリーを伝え…

関連記事

  1. 読書と出版

    読書を通して得た「なるほど」を実践できていますか?

    本を読んでいると、「なるほど」と思う瞬間があなたもきっとありますよね。…

  2. 読書と出版

    『伊那谷少年記』

    勤務先の大学の講師である下原敏彦先生から直接いただいた『伊那谷少年記』…

  3. 読書と出版

    青木仁志著『一生折れない自信のつくり方 実践編』

    はじめに筆者の講演を録音したCDが本に付属していて、そちらに魅力を感…

  4. 読書と出版

    『αの種子―成功をつかむ10の扉』

     自分の「プラスアルファ」の部分を発見、理解し、それに集中・専念し、…

  5. 読書と出版

    『偽装するニッポン』

    中川理『偽装するニッポン』(彰国社,1996)を読んだ。 ディズニーラ…

  6. ストーリー思考

    ストーリー形式のオーディオブックを好む3つの理由

    意識的に私が探し、購入しているのがストーリー仕立てになっているオーディ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

アーカイブ

  1. 日記

    2008 芸術祭 N-1グランプリ
  2. ストーリー思考

    大きな挑戦ストーリーを語ることで周囲を動かす
  3. イギリス大学院留学

    ともかく確認
  4. 日記

    東北地方太平洋沖地震発生当日の動静
  5. 研究

    エノラ・ゲイの完全復元作業終了
PAGE TOP