日記

不可思議な出来事

8月6日のその日、大学から夏休みをもらっていた。午後、近所の歯医者から戻った時にリビングの床に一冊の本が落ちているのを見つけた。アパートを出る前には落ちてはいなかったはずだ。今まで本棚から自然に本が床に落ちるなどということはなかった。 怪訝に思いながら、その本を拾おうとしてなんだか背筋が寒くなった。その本がジョン・ハーシーの『ヒロシマ』だったからだ。この本は、ヒロシマに落とされた原爆の被害を現地取材し、翌年の1946年に発行し問題になってアメリカでは一時発禁になった本である。僕は自分の研究文献の一部として海外の古書店からこの本を取り寄せて、ざっと目を通した後、本棚にしまいきりにいていた。

その本が8月6日という原爆記念日に本棚から突然するりと抜け出てきて表紙を上にして床に転がっているのである。非常に意味ありげに思えてしまう。 仕事から戻ってきたつれあいにこのことを話すと「それは、もう一度きちんと読みなさい、ということなのかもね」という意見だった。ちょっとしたポルターガイストとでも言うべき出来事が起こったのだろうか。あれからしばらく時間が経った今も不思議な気分である。

ピックアップ記事

  1. 相手にアクションを求めるなら「失敗談」と「成功談」をセットにしたストーリーを伝え…
  2. ストーリーは「心」を動かすための演出
  3. 日常のコミュニケーションにストーリーを!
  4. One Book, Three Points, One Actionから始めよう…

関連記事

  1. 日記

    あけましておめでとうございます

    例年は、年末年始は妻の実家である山梨、僕の実家である群馬の方へ厄介に…

  2. 日記

    ワールドカップドイツ大会を振り返る

    ワールドカップ・ドイツ大会が終わった。僕は個人技にすぐれた南米…

  3. 日記

    年頭のご挨拶

     あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 …

  4. 日記

    30の誕生日、埼玉県民ライフ、イタリアン

    本日でとうとう30歳。また、このよき日に(?)引っ越し先への賃貸契…

  5. 日記

    自らのマインドセットのガラパゴス化にささやかな抵抗

    ある一冊の本を読んで、知らず知らずのうちに自分のマインド…

  6. 日記

    パニック

    夜九時くらいだろうか、同じ階に住むディパーニが血相を変えて、我が家を訪…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

アーカイブ

  1. 研究

    都市のヴィジュアル・イメージ
  2. 日記

    「文芸人」の全体レイアウト作業
  3. 読書と出版

    大百科という言葉に弱かった
  4. 読書と出版

    いつも『「原因」と「結果」の法則』がそばにあった
  5. 映画・写真・音楽

    metacritic.com
PAGE TOP