喫煙行動のアウトドア化

勤務先の大学の最寄り駅に始業時刻より30分ほど早く着いた。そこでドトールに入ってアイスコーヒーを飲みながら本を読む。僕は煙草を吸わないので、当然のように禁煙席で本のページに目を通していたが、その空間の空気が悪いことは明らかだった。煙草の煙が店内に充満しているのだ。とはいえ、よくよく考えると、このくらいの煙草の煙など昔ならは何とも思わなかったかもしれない。


しかしながら、ここ数年でずいぶんと状況が変わってきた。公共施設、商業施設などにおいて急速に分煙、禁煙が進んだ。自然と僕の周りでも煙草を吸う人間が激減した。今やほんの数人、数えられる程度のものだ。そんなこんなで、ほとんどまったくと言っていいほど煙草の煙など気にしない日々がずいぶん続いていた。
 だからこそ、ドトールの煙草の煙が混じった空気に強い違和感を覚えた。先に書いたように僕は煙草を吸わない。煙草の煙の臭いも好きではない。かといって、かつてはそれほど強く気になっていたわけでもない。ただ、今日そんなことがあって、ここ数年の短期間のうちに非喫煙者にはずいぶん喜ばしい環境になってきたことを実感した。
 勤務先の大学も屋内は全面禁煙になった。かつて室内で煙草の煙をくゆらしている人々の姿はなんとなく反社会的でニヒルに見えさえした。しかしながら表面的な印象としては彼ら喫煙者の印象がずいぶん変わった。最近、煙草を片手に楽しそうに歓談している学生だけでなく先生方の姿も屋外でよく目にする。
そこは、強い日差しがさすキャンパスの屋外ベンチ周辺だ。クーラーの利いた室内にいる学生や先生方よりも、屋外で逞しく(?) 煙草を吸っている学生や先生方の方が皮肉にも健康的に見えてしまう今日この頃である。

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