フランスの著名哲学者ジャック・デリダさんが8日深夜から9日未明にかけて、膵臓(すいぞう)がんのためパリの病院で死去した。74歳だった。AFP通信などが伝えた。
1960年代以降、プラトンからニーチェ、ハイデッガーまでの西洋哲学全体を先鋭的に批判・解体し、西洋中心主義を問い直す「脱構築」の思想を展開。テキストを異なる視点から読み替える手法は、世界の思想・文学などの研究に大きな影響を与えた。
近いうちに追悼の意味をこめて、デリダの仕事を振り返る作業をしておこう。デリダが思想界に残した影響はやはり大きい。
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