午前中にフラットを出る。うちの奥さんのスーツケースの色はショッピング・ピンクである。大の男が運ぶのをためらわせる色だ。もし、今度新しいスーツケースを買うことがあったらもう少し地味なものにしてほしいと注文する。しかし、彼女は「バゲッジ・クレームから出てきたときに一瞬でわかるから便利」という主張をするので平行線。
午前中にバーミンガムを後にし、電車にてロンドンに向かう。ヴァージン・トレインの特急電車の乗り心地はなかなかよかった。バーミンガムからロンドン・ユーストンまで2時間半くらい。チューブを乗り継いでEarl’s Court Station近くののホテルにチェック・イン。ロンドンにやってきたのは、二度目。初め訪れたのは2001年の夏。
前回、観光ばかりしていてウェスト・エンドでミュージカルを見る機会を逸した。というわけで、ホテルに荷物をおいてからレスター・スクウェア近くでミュージカルのチケット・ショップをのぞく。僕はChicagoかWe Will Rock You、もしくはアメリカ史を茶化したコメディーが希望だったが、とりあえず彼女の希望のMamma Mia!を見ることにして、チケットを購入。ちなみにロンドン演劇協会(The Society of London Theatre)によるLondon Theatre Guideは情報を得るのに便利だ。
とりあえず腹ごしらえということでタイ料理屋に入る。ウェイトレスの接客態度はかなりぶっきらぼうだったが、料理の味はかなり満足できるものだった。残念ながら店の名前は失念。
その後、ニール・ストリート、コヴェントリー・ガーデン辺りで彼女の買い物につきあう。靴をいろいろな店で見ていたが、結局ピンと来るものはなかったようだ。明日、彼女はローマに発つのだから、イタリアで靴を見た方がなんとなくヴァラエティーがありそうだし、物価もイギリスよりは安いのではないかと想像するので、結果的には良かったのではないか、と僕は勝手に結論づけた。彼女はちょっとしたお土産のみを購入。僕は何も買わなかったが、大型のフランチャイズ展開しているような店ではなく、一店舗で独自展開している店の造りや商品は見ていて興味を引かれた。
そんなこんなでミュージカル会場Prince Edward Theatreへ。僕は、Mamma Mia!のストーリーを勝手に1995年に観たオーストラリア映画Muriel’s Weddingのミュージカル版だと思いこんでいた。実際に、見てみるとあの映画とMamma Mia!の共通点はAbbaの音楽がふんだんに使われていることくらいしかなかった(苦笑)。
このミュージカルでは独自のテーマ曲のようなものはまったく使わないで、ストーリーに関連のあるABBAの曲を舞台のあちこちに挿入するというのがちょっと独特である。ストーリーにひねりはなかったが、単純に楽しめたのでよしとする。
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