論文を読んでいて、こんな下りを見つけた。
“Psychoanalysis, born at the same moment as cinema ,…”
(精神分析は映画と同時に誕生したわけだが…)
気になったので確認してみる。
まず、映画の誕生に関して。
Louis LumiereとAugust Lumiere、いわゆるルミエール兄弟が1895年に発明したポータブル・カメラで撮影した作品を同年12月28日にパリのグラン・カフェで上映したのが一般的に映画の誕生とされている。
この時に複数の短編映画を上映したが、その中ではLa Ciota(ラ・シオタ駅へ列車が到着する映像を収めたもの)が有名。
一方、精神分析に関して言えば、ジグムント・フロイト(Sigmund Freud,1856-1939)が「イルマの注射の夢」の自己分析を開始したのを「精神分析の誕生」と位置づけているようだ。そして、これが、1895年の7月24日である。
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ということで、確かに映画の誕生と精神分析の誕生は同じ1895年に起こったと考えて間違いのないようである。
photo credit: illuminaut via photopin cc
個人的なことだけれど、僕は1893年に開かれたアメリカのシカゴ博覧会に興味を持っている。この二つの出来事が起こったのはその2年後だ。19世紀末は変化に富んだエキサイティングな時代だったのかもしれない。
注
冒頭の論文はPeggy Phelan,”Infected eyes:Dying Man With A Movie Camera,Silverlake Life:The View from Here”,Mourning Sex;Performing Public Memories(1999) , pp153-73
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