午前中は、再び時計塔の近くの建物の荘厳な会場、その名もGreat Hallで歯科医療だとか、Study Skillだとか生活に役立つアドバイスが中心の話を聞く。チェンバレンから移動する道すがら、John Kaioというパプア・ニューギニアからの学生と話をする。僕はパプア・ニューギニアについてほとんど知識がなかったのだがJohnは両国の貿易関係と、パプア・ニューギニアに対する日本のさまざまな貢献をJICA(国際協力事業団)を中心に語ってくれた。また、この日は、タンザニアからの留学生Sulleとも話したけれど、その中で同じように日本の経済・教育・技術支援などについて、とても感謝していると言われた。
Sulleと話しているときに、Student IDのレジスターができるよ、とAbedが教えてくれる。まだ、Term Addressの確認ができていないので、まだIDはもらえないのでは、と思っていたのだが、別にそんなものは確認されなかったよ、とAbedは言う。行ってみると、その場で写真を撮影して、確かにすんなりIDをもらうことができた。さっそくメイン・ライブラリーに行く。やっとこさ館内のPCでメールのチェックをすることができた。
その後、American Studiesの留学生のデパートメント訪問。集まった学生はアメリカ出身のBrandonとキプロス出身のRebeccaと僕だけ。確かにイギリスにわざわざアメリカ研究をしにくる留学生は多くないだろう。ブランドンは僕と同じMA in TransAtalantic studies。この人、雰囲気がちょっとフーコーみたいである。ニヒルな口の効き方をする。でも、オクラホマ出身。Rebeccaは、MPhilでLiterature and Films専攻。アメリカ研究科のある建物は実はもうすでに何度か足を運んでいたが、そっけない小さな掲示板を確認しただけだった。規模が小さいのかなあ、と思っていたが女性の若手教授といった感じの人に案内してもらうと、かなり広くて施設も充実していることがわかった。案内してもらった三つの建物の一つはデヴィッド・ロッジの『交換教授(原題はChanging Places)』の舞台になった建物だったりするそうである。
ちなみにUniversity of BirminghamのAmerican StudiesはDegree courses rated excellent(クオリティが評価されている学位取得コース)としてUniversity Guideを作っているThe Sunday Timesにおいてもこちらで紹介されている。
デパートメント訪問の後、チェンバレン・ホールに戻って確認すると、アコモデーションの契約書がやっと届いていた。あけて中身を確認すると、第一希望のJarratt Hallだった。大学にも繁華街にも近いし、セキュリティーも悪くないフラットである。チェンバレンからの引っ越しが、いよいよ楽しみになってきた。
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