イギリス大学院留学

Departure

とうとう出発しました。機内に持ち込んだシグマリオン2を使ってこれを書いています。所沢から直通バスで5時40分に出発し、空港には7時半に着きました。出発予定は10時55分でした。しかし、電光掲示ボードを見てみると、搭乗予定のBritish Airways 6便の掲示の横にNew Timeと注意を引くための青い表示がされていて、その横には12:10とあり出発が大幅に遅れることを知りました。結局、飛行機が成田の滑走路を離陸したのは13時過ぎ。
  Finally, I left Japan for U.K. Now I’m writing this with my handheld computer, Sigmarion2 in the airplane. Yoshiko and I started Tokorozawa City by bus at 5:40 in the early morning and arrived at Narita airport at 7:30. Although the time for departure of my flight was supposed at 10:55, I realized departing time was changed into 12:10 when I saw an electric bulletin board. The board said British Airways 6 (which I was going on board) will depart 12:10 (new time). After all, the plane took off at Narita past 13:00.


  前回の留学の時と同様、妻が見送りに来てくれました。わりあい感情の起伏の少ない僕も、ちょっと感傷的になって涙が出そうになった。実際に涙なんか流してしまうと、なんとなく嫌なので、見送りの人間と搭乗者を隔てる大きなガラスの壁越しに彼女に手を振って足早に出国カウンターに急いだ。そんなこんなで、これを書いている今は、ノボシビルスク上空で目的地のヒースロー空港まではあと5時間ちょっとのところ。
 As I mentioned before Yoshiko, my wife, came to Narita to see me off. She did when I left for Washington State University in the U.S. 3 years ago. Although I’m not temperamental person, I was almost shedding tears. Since I don’t want her to see my tears somehow, I waved my hand to her over huge glass window which separates people present for a send-off and people for going on board, and hurried on my way to departure formalities at a quick pace. With this thing and that, now I’m writing this on the airplane. Now it’s over Novosibirsk. It takes about 5 hours to Heathrow Airport, my final destination.
そんなこんなでロンドン・ヒースロー空港に到着。どこかでイギリスの入国チェックは長期滞在の時はけっこう厳しいとあったのを読んでいたのでちょっと緊張して列に並んでいた。すると、前の日本人の男の子がまったく英語が話せないのと理解できなかったので、困った係官に通訳を頼まれた。その男の子(20歳前後)の言ったことを直訳する。ビザが一年分あるのに、語学学校は2ヶ月しか行かないという。もちろん、残りの期間はどうするのだ、と係官が訝りながら尋ねる。そこで、彼が観光と答えた。とりあえず、それを英語にして伝えると係官はますます疑いの色を深めたように僕は感じた。そこでうろ覚えの知識しかないが、学校を終えた後の滞在は3~6ヶ月くらいが最大じゃなかったかなあ、という話を日本語ですると、彼は「そのビザ、期間が間違っているんです、本当は六ヶ月なんです」などと言い出す始末。まさか、期間を間違ったビザで入国しようとしている、などと素直に伝えるとまずいな、と判断して突っこんで訊くと「語学学校の後はワーキング・ホリデイの予定なんです」と彼が言う。イギリスでワーキング・ホリデイの制度があることは僕は全然知らなかったけれど、ともかくそれを英語にして伝えると係官は納得したようだった。ともかく、彼はそれで入国OKということになった。その後はもちろん僕の入国チェックだったが、あまり細かいことは訊かれず、最後にその係官は「ご協力感謝(Thank you for your cooperation)」と一言添えてスタンプを押してくれた。
 到着ロビーに出ると、僕の名前を掲げてくれている人がいた。イギリスでのホスト・クラブのカウンセラー、デイヴィッドである。メールや手紙のやりとりをしただけなので、姿形をあれこれ勝手に想像していたけれど、恰幅のいい気のよさそうなおじさんだった。何か飲み食いする必要はあるか訊かれたが、機内食やらコーヒーを大量に飲んだので大丈夫だと答える。そこからはデイヴィッドの車でまっすぐにバーミンガムへ直行。車の中でいろいろ話をする。天気はすこぶるいい。前にクラウディア(スイス人の友人)の結婚パーティーに出席した後に立ち寄ったときにも晴天に恵まれた。イギリスといえばさえない灰色の空というイメージがあったけれど、まだイギリスでの雨や曇った空は想像しにくい。
 気温は26度と、イギリスのこの時期にしては例外的に気温が高いということだったが、空気が乾いているので爽やかに感じる。だいたい二時間ほどかけてバーミンガム郊外のデイヴィッドの家に着く。イギリスの町並みを眺めていると煉瓦づくりの建物が多いが、彼の家も例外ではない。デイヴィッドは、再婚した妻にも先立たれたので男やもめである。早速夕飯をごちそうになったが、手作りのラザニアがすごく美味しかった。普段食べている普通の赤々としたラザニアも悪くないけれど、野菜中心の具でできた見た目は地味なデイヴィッドのラザニアは絶品だった。「抑えが効いていて、味も洗練されているし、健康にも良さそうだ」と僕が言うと、彼も素直に喜んでいた。二人で話をしながらポルトガル産のワインをがぶがぶ飲んだ。僕はかなり酔っぱらっていた。おかげでベッドに入るといつもよりかなり早く眠りに落ちることができた。

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