鳥たち

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 高校を出て、大阪の大学に進学した。もともと群馬県出身の僕は、新しい環境が何もかも面白く感じられて、いろいろなものを観察した。その後、東京の大学を受け直して入学したので、結局一年間しかいなかったけれど、印象に残ることがたくさんあった。
 大学が始まる前のある日のことだった。細々とした生活用品を買いに行って、駅のホームで電車を待っていた時、そこにいた雀たちをぼんやりと眺めていると彼らのジャンプの仕方が一羽一羽それぞれに異なり、個人差といおうか個性というものがあるように感じた。それ以来、近場に雀がいると彼らのホップというかジャンプの様子を観察した。そして、それぞれの雀たちに特徴もしくは癖のようなものがあるはずだという個人的な確信に到達した。だから、どうなんだ、と言われれば答えの返しようがないけれど、僕にとっては小さな発見だったのである。


  これは最近のことだが、引っ越ししてきたばかりで近所にどんな施設があるかどうか、確認がてらに散歩していたときのことである。病院の看板を見つけたので、そこで何科の診療を行っているか足を止めて確認していると、後ろから乾いた軽い感じの足音のようなものがする。振り返ると、そこにいたのは真っ黒い鳥、カラスであった。カラスが歩いて僕に近づいてきたのだった。ゆっくりとその場を離れると、そのカラスは僕の後をついてきた。あまり気持ちの良いものではない。やれやれ、と思ってカラスと対面する。よくよく見ると、頭の羽がぺたりと整っていなく、もわもわとあちこちにはねていた。ひよこではないものの、小ガラスだという判断をした。好奇心旺盛な子ガラスなのだろうと、僕は判断して先を急いだ。

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