写真と想像力


僕が本格的にデジタルカメラを使い始めたのは2000年6月からで、もう3年以上経過している。デジタルになって写真をずいぶん身近に感じるようになった。それでもメモ代わりに撮影することが多く、芸術性や味を感じさせるような写真を撮影できた記憶がほとんどない。自分なりに納得がいくような写真はどのようにすれば撮影できるのだろうと、近年興味がわいてきたものの、写真の技術に関する情報収集をすることを完全に怠っていた。僕が通っている大学の学部には写真学科があるから、図書館はそっち関係の本や雑誌は充実しているはずなので、その気になれば簡単なはずだったのだが。


 昨日の花火の後、妻の実家に泊まった。今朝になって起床し朝食をいただいた後、写真館を経営する妻のお父さんにいろいろと写真について尋ねて、教えてもらった。
 写真について今まで話をしたことがなかったのだが、かなり丁寧に教えてもらった。始めは花火をきれいに取るのに必要な撮影の条件について。露出の絞り方の考え方や、広角や望遠で取ったときの仕上がり具合の違いや、シャッタースピードの重要性などについて。基本的なことがわかっていなかったので、知って驚くことが多かった。撮影する前に、どんな絵を取りたいのか頭の中できちんとイメージし、それに必要な撮影条件を考えることが重要だと教えてくれた。そう言われれば、シャッターを切る前にこれまでほとんど想像力を使ってこなかったな、ということに気づく。

 カメラ付き携帯なども含む、デジカメの普及で、人々はあちこちでシャッターを気軽に切るようになった。記録目的だけなら、液晶画面を見てボタンを押すだけでこと足りる。しかし、それ以上をめざそうとするなら写真もかなり奥が深そうである。
 ちなみに妻に言わせれば、僕はかなりの写真音痴である。もちろん下手なことは認めなければならない。けれども、妻の実家は写真がファミリービジネスなので(妻のお母さんも、妹さんもお父さん同様、写真のプロである。現在、親御さんのビジネスを妹さんが手伝っている状態)そういった環境に育った人間から見れば、ほとんどの人が写真音痴ではないか、と自分を慰める僕なのである。

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