日記

首相の早期退陣論に思うこと

正直、うんざりです。


また国のトップを代えようという議論が盛り上がっていることに対して。

ご存じのように、菅直人総理の退陣を与党・野党・マスコミが一体となって煽っている状況があります。

個人としての見解

個人的には、復興が一定の軌道に乗るまで、原発の問題がある程度の着地点が見えるまで菅総理続投が望ましいと考えています。

そう考える理由は次の3つ。

第一に、トップが交代するだけで、劇的にプラスの変化がもたらされるとあまり期待できない。マスコミなどで、ポスト菅候補として取り沙汰されている顔ぶれにもどうもピンときません。

第二に、この大事な非常事態にトップの交代による混乱が起こり、復興のプロセスに遅れや悪影響を与えかねないとの懸念があります。それよりも、現体制のままプロセスの改善・スピードアップに努力してほしい。

第三に、あまりにもコロコロと国のトップの顔が代わる国は国際的に信用を失うのではないか、との心配。

たとえば、仕事でも、取引先の担当者がコロコロ変わるようだと、仕事がやりにくいし、この会社大丈夫なのかな、という気持ちになりますよね。

上記の理由から、菅総理にはもう少し頑張ってほしいと考えています。

もう一歩踏み込んで考えると

もう一歩踏み込んで考えてみましょう。

なぜ、与野党とマスコミがそろいもそろって現職の総理の退陣の流れをつくろうとするのか?

私の周囲では、菅総理が東京電力を解体、つぶそうと考えているからだ、ということがささやかれています。

そして、それはおそらく正しい見方の一つではないでしょうか。

原発政策を推進することで長い間、東京電力からさまざまな利益提供を受けてきた旧与党の自民党。

また、マスコミにとっても東京電力は大スポンサーです。

そうした東京電力のステイクホルダー(利害関係者)は、東京電力の存続にマイナスの影響をもたらす可能性のある菅総理を早期退陣に追い込みたい。

自分にとってのリスクの芽を一刻も早く摘みたい。

結局のところ、私利私欲なのではないか。

この非常時だからこそ、そうしたものを脇に追いやって、政治家やマスコミのみなさんには復興のためのビジョン・アイデア交換・啓蒙活動、具体策の実施に向けて邁進してほしい、というのが私の祈りにも似た気持ちです。

ピックアップ記事

  1. 日常のコミュニケーションにストーリーを!
  2. 相手にアクションを求めるなら「失敗談」と「成功談」をセットにしたストーリーを伝え…
  3. One Book, Three Points, One Actionから始めよう…
  4. ストーリーは「心」を動かすための演出

関連記事

  1. 日々の記録

    ビート・ジェネレーションの思い出

     ティーチング・アシスタントの新年度初出勤日だった。新任の非常勤講師の…

  2. 日記

    あけましておめでとうございます

    例年は、年末年始は妻の実家である山梨、僕の実家である群馬の方へ厄介に…

  3. 健康

    バックジョイ(backjoy)の効果は予想以上!10年以上悩まされていた腰痛から解放されました

    10年以上悩まされてきた腰痛実は学生時代から腰痛に悩まされていて、…

  4. 日記

    初詣の娘の言葉

    今年は、バタバタしていて初詣に家族で行く時間がとれませんでした。そこ…

  5. 日記

    節分

    南実にとって初めての節分。とはいえ、まだ生後やっと五ヶ月になろう…

  6. 日記

    外交アナリスト吉田信三氏にお会いしました

    3月31日の午後、汐留のロイヤルパークホテルのカフェ・ラウンジで外交ア…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

アーカイブ

  1. イギリス大学院留学

    春学期開始
  2. 広報・PR

    生まれて初めてのプレスリリース配信!
  3. 連載

    ロミオとジュリエット効果の活用-共通の敵を設定し仲間意識を高める-
  4. 読書と出版

    『偽装するニッポン』
  5. イギリス大学院留学

    バーミンガム発祥の料理、バルチの夕べ
PAGE TOP