広報・PR

Yahooトピックスの選定基準

午後、17:30に会社を出て渋谷から地下鉄に乗り、九段下下車。18:30から開始の広報担当者向けセミナーに参加。



 会場はベルサール神保町。セミナータイトルは「価値ある経済ニュースとは」。講師は、Yahoo株式会社メディア編集部長の奥村倫弘氏。

 有料セミナーの内容なので、ここで情報をすべて横流しにするわけにはいきませんが、ほんの触りだけご紹介。


 日本人がネットでチェックしているニュース情報源の中で一番ポピュラーなのが、おそらくYahonニュース、中でもトピックスだろう。1996年にスタートしているサービスで、現在月刊37億6000万ページビューがある。その影響力はきわめて大きい。

20090723seminar03.png
 

企業の広報担当者としては、なんらかの形で自社のサービスや製品がトピックスでとりあげられれば、その反響は大きいであろうし、

会社の成長にレバレッジをかけられる。

20090723seminar02.png

 奥村氏によれば、トピックス選定にかかわるスタッフは20名ほど。彼らが働く部署に、契約しているマスコミ各社から一日平均で3500本以上の記事が集まる。
 ニュース選定における基準は社会に対するインパクトを持つもの。

 具体的には、以下のようなもの。

・世の中の大きな変化にかかわるニュース
・世の中をよりよくするニュース
・世の中を象徴しているニュース
 
 企業のプレスリリース(報道各社向け)やニュースリリース(自社HP向け)を作成・発信する立場として再度確認したのは、やはり自社製品やサービスを自画自賛するだけのリリースはいただけないということ。

 あくまで製品やサービスがいかに社会に貢献し、人々の暮らしを便利にするのか、そうした視点からリリースを作成していく必要がある。
 
 雑学的な情報として、 トピックスの見出しを13文字以内に収めているというものもあった。なぜなら13文字ならすぐに中身を認識でき、文章を読みこむ必要が生じないからだと言う。
 またトピックスの並びは、以下のようになっている。
 
 ・国内
 ・地域
 ・エンタメ
 ・経済
 ・海外
 
 これはメディアとしてのニュースのバランスを保つためだそうだ。

20090723seminar04.png

 ともかく、日本で一番影響力のあるウェブ・ニュースメディアのの舞台裏やニュース・ピックアップ基準を知ることができたのは大きな収穫。

 簡単ではないが、戦略次第では自社のサービスや製品情報をトピックスにエントリーさせることも不可能ではないと考えられるようになった。その鍵となるヒントは得られたはず。

ピックアップ記事

  1. ストーリーは「心」を動かすための演出
  2. 相手にアクションを求めるなら「失敗談」と「成功談」をセットにしたストーリーを伝え…
  3. One Book, Three Points, One Actionから始めよう…
  4. 日常のコミュニケーションにストーリーを!

関連記事

  1. 広報・PR

    ネットPR実態調査

    News2uさんによる、企業広報担当者を対象とした意識調査、ネットP…

  2. 運営者情報

    Markezineにインタビュー記事が掲載されました

    所属企業の広報担当者として応じたインタビューが記事となって公開されまし…

  3. 広報・PR

    Powerpointと向きあう

    36回目の誕生日。限りなく普通の一日。会社では、提案書の大幅修正が…

  4. 広報・PR

    新聞スクラップ

     会社で購読している新聞に目を通して、会社のビジネスに関連ある記事を…

  5. 広報・PR

    枝野官房長官のクライシス・コミュニケーション

    現在進行中のクライシス・コミュニケーションについて思ったこと。…

  6. 広報・PR

    ピカソとゴッホの人生に見るPR力の差

    ピカソとゴッホ。どちらも名だたる大芸術家です。しかしながら、二人…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

アーカイブ

  1. コミュニケーション

    情報を二つのカテゴリーに区別しタイミングを使い分けよう
  2. デザイン

    プロが教える写真レタッチ講座
  3. WEB

    使えるフリーソフトたち
  4. ストーリー思考

    ストーリーは「心」を動かすための演出
  5. 読書と出版

    自己資金なしで著書出版
PAGE TOP