移動中の読書用に、あまり肩が凝らなそうで、ある程度自分の学術的な興味をかき立ててくれそうな本をさがしていた。Naomi KleinのNO LOGOがちょうどいいのではと思いたちキャンパス内の書店で購入。
おそらく、これはLogolization(人間のロゴ化、人間の広告塔化現象とでも訳すべきか?)について分析しているのではないか、という期待がある。
例えば、有名ブランドであることがあまりにも明白な商品を身につけている人々は、彼らの側からすれば高価なブランド・イメージを持った商品によって自分の社会的イメージを高める一つの戦略というか努力なのかもしれない。しかし、企業側からすれば、彼らが自分のブランドの商品を身につけて町をうろついてくれるだけで無料の広告塔として機能してくれている、ということにもなりうる。バブル期はたくさんの人々が明らかに広告塔として町中を闊歩していた時代だった、と僕は感じる。
そういったブランドやブランドのシンボルであるロゴ信仰のようなものは、この消費社会において幅を利かせていることは簡単に観察できる。(良品計画の無印良品にかんして言えば、初めはそういった風潮に対するアンチテーゼ的な面白いコンセプトを持った店だと思ったが、今や立派に「無印ブランド」化しているのは明らかだろう。)
このLogolizationに関して何かきちんとした本を読んだことがあるわけではない。アメリカに交換留学していたときの授業内に教授がぼそっと”Logolization”と口にしたのがなんとなく印象に残っているきりである。上の文章も勝手にその言葉から連想した内容である。大幅に間違っている可能性もなきにしもあらず。
実際にNO LOGOを読んだわけではないので、勝手にだらだら内容に関係のないかもしれない想像を膨らませてしまったが、読み終わったらきちんとレビューしようと思う。
参考
おそらく以下のサイトはNaomi Kleinの公式サイトだと思われる。
n o l o g o . o r g
「NO LOGOといいつつもNO LOGOという本のタイトル自体が今や一つのブランドであり、ロゴ化してきてしまっているのではないのですか?」といった想定質問にもKleinはかなり丁寧に回答を展開している。
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