部屋でエッセイに集中していると電話が鳴った。ジョンからだった。
「ノボル、今日はどうしてる?フラットにいるか?」
「エッセイを書いているので、たぶん一日中フラットにいると思うけれど」と答える。
「そいつはいいや。これからテレビを持ってくよ。じゃ、またあとで」
少し前のエントリーで書いたが、僕の部屋にはテレビがない。もともとそんなに欲しいとも思っていなかった。ただ、前にタリス家に遊びに行ったときに、彼らが使っていないテレビを貸してくれるという提案があった。その時は、厚意は嬉しいけれど、とりあえずインターネットもあるし情報をとる分には困っていないから、という風に一度は断った。 しかし、その後のメールでのやりとりで、ジョンがテレビの教育的機能を説きはじめた。ジョンとはよく歴史と建築関係の話をするのだが、そっちの情報をとるにもいい番組があるという。
たしかに僕も文化を研究しているわけだから(イギリス文化ではないが)、住んでいる地域の文化を学んだりイギリス的な英語の言い回しを学んだりする上では、テレビから情報をとることはわりと手っ取り早いかもしれないと、そこで考え直してみた。そのことを書いてメールで送ってから、さほど時間が経過していなかったのだが、さっそく持ってきてくれるという。
二時間後くらいにジョンが実際にやってきてテレビを部屋に設置。インターネット・テレビと説明書には書いてある。古い機能のほとんどないテレビを想像していたのに、けっこう新しい。リモコン付き(キーボードが付属しているので大きい)。ブランド名がBUSHというのはなかなかしゃれている。もちろん、某アメリカ大統領を連想してしまう。
コーヒーを飲みながら一時間くらい話をした後、レスター方面にジョンは戻っていた。タリス家の二人に心から感謝。
人気があるイギリスのコメディ番組、The OfficeはDVDなどでちょっとかじったので、そのあたりのチェックくらいからテレビ視聴を開始してみようと思っている。その前にエッセイを仕上げるのが先決だけれど。
追記:ここで冒頭に使っている写真はわざとぼかして撮影したもの。トイ・カメラ風の味わいのある写真を撮ってみたくて、いろいろと試しているのだが、デジカメではやはり難しいみたいだ。
注:また、もう一枚の写真はWTF Is It Now??から。論理的に説明できないけれど、なんだかおかしい。
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