日記

3・11東日本地震発生翌週 セミナーの仕事

今回の地震は走り出していたセミナーの仕事に大きな影響を与えました。

海外ゲストを東京に招いての一週間の専門分野のセミナー実施・運営というのがそのおおまかな内容。

地震の情報を受け、半数近くから直前の訪日キャンセルがあったことが一つ。

また、ゲストの日本到着当日は交通機関が通常通り走っていなかったため、いろいろと
段取りの変更が発生しました。

セミナーのスケジュールの後半も大きく変わりました。

通勤問題が浮上

スケジュール変更より、苦労したのは朝の都内のセミナー会場へのアクセスでした。

阿久澤は都内在住ではなく、郊外に自宅を構えています。
セミナー会場は、東京のほぼど真ん中。
したがって朝、郊外から都心まで移動する必要があります。

月曜日は、テレビでは、普段通勤に使っている私鉄路線の運休が伝えられていました。
同じ私鉄の他の路線の運行があるということだったので、ともかく駅に行ってみました。
すると、普段使っている路線も動いていました。
各駅停車のみの運行でしたが、かなり早めに家を出ていたので問題ありませんでした。
セーフ、というところでした。

さて翌日の火曜日の朝は、普段使っている私鉄の運行は絶望的。
都内へアクセスできるのはJR中央線に限られていました。

5時30分くらいには身支度を整え、20社ほどのタクシー会社に電話しましたが、ほぼ電話がつながらない。
つながっても、タクシー会社からちょっと距離があるという今まで聞いたこともない理由で3度ほど断られました。

ほんの一瞬ですが「なんたる殿様商売ぶり!」と憤らずにいられませんでした。

すぐに現実な次の対応ということで、妻に車で送ってもらう形をとることに。
といっても、地震後ガソリンの給油が難しくなっていることもあり、
あまり距離を走らない方がいいという判断で
中央線の駅に車で直接向かうのではなく、多摩モノレール経由を選択。

通勤で多摩モノレールを使うという事態はまったく想定していませんでしたが、
ともかく一つの選択肢だと判断。

この時間、もちろん子供は寝ていました。
しかし5歳と3歳と二人とも留守番させるには不安なので、結局、家族全員で車でモノレールの駅に向かいました。

モノレールに乗った後は順調でした。
モノレール、中央線、都営地下鉄という具合で会場入りしました。

そんな具合で家族全員を巻き込む形になったわけですが、
その日の夜は会社が都内のホテルに部屋を用意してくれました。
そうしたわけでで翌日の水曜日はまったく問題なく会場入りができました。

ただ、会社が用意してくれたのは海外ゲストと同じ一流ホテルの部屋。
ちょっと心苦しかったので安いビジネスホテルにしたいと申し出たところ会社から許可が出ました。

そうしたわけで水曜の夜は首相官邸近くにある溜池山王のビジネスホテルに宿泊。
けっこう快適でした。

木曜日の仕事終了後は、都内と自宅最寄り駅を結ぶ私鉄の運行状況も落ち着いてきたと判断して、都内のホテルには泊まらず帰宅しました。

無事終了

もともとセミナーの講義は一週間まるまる続く予定でしたが、諸事情(これも地震の影響)のため、最後の二日間の講義は中止となりました。

かわりにエクスカーションとなり、国会議事堂や皇居見学・お茶会などを実施。
最終日には、浅草・銀座などの買い物ツアーにもアテンド。

そんなこんなで後半大幅なスケジュール変更があったものの、セミナーは無事に終了しました。

結果的に、講義だけで帰国するより、海外ゲストの満足度は高かったという印象を持ちました。

特に、エクスカーションの「お茶会」の先生が意外にも流暢な英語で素晴らしい日本文化の哲学的な説明をしてくれ、それがゲストたちを感動させていました。

阿久澤も感銘を受けました。正直なところ。

ともかく、こんな非常時に、勇気を持って日本に訪れてくれた海外ゲストたちに何事もなく一週間を過ごしてもらえてホッとしています。

追記(ぼやき?)

そんな中で、個人的に一番苦労したのは、国会議事堂の見学ツアーでした。

エクスカーションには通訳をつけなかったので、国会議事堂のガイドさんが日本語で案内してくれるのを阿久澤ともう一人のスタッフで英語に通訳してゲストに説明。

しかし、このガイドさんが曲者でした。

通訳泣かせのしゃべりを展開。
まず、一気に説明して、話に区切りをつけてくれない。
プロの通訳だって、これに対応するのは難しいはず。

さらに、海外の人に説明しても理解不能な小ネタを自慢げに話すので、二人の素人通訳者はかなり右往左往。

もちろん、日本の政治制度関連の英単語に阿久澤が精通していないこともその原因の一つですが、それにしても……。

国会議事堂。英語のパンフレットも用意されていましたし、海外の見学者も多いはずだと思うのですが、正直なところ、うーんと首をひねらざるをえませんでした。

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