日記

ビッグ・バードの発明

テレビ番組『セサミ・ストリート』、あなたもご存じだと思います。

エルモ、ビッグ・バード、クッキーモンスターなど原色使いの色鮮やかなキャラクターの姿が頭に浮かぶ人も多いはず。

その中でもビッグ・バードは、番組でまさにビッグな存在感を放っているキャラクターといっていいでしょう。


photo by Zeus_the_Ferret’s

しかし、『セサミ・ストリート』スタート当初、ビッグ・バードは存在すらしていませんでした。


現在、『セサミ・ストリート』のあらゆる場面にぬいぐるみ人形のマペットが登場します。しかし、かつての『セサミ・ストリート』はそうではありませんでした。

小さなマペットが活躍する空想的なパートと、大人が街を歩き回っていろいろとつぶやきながら世界を解説する現実のパートに分けられていました。

 その背景には、空想と現実を子供に混同させることは好ましくないとする児童教育学者のアドバイスがありました。

 しかし、そうした現実のパートに対して、それを見る子供たちは関心を示しませんでした。

大人だけが登場して、理解不能なことをつぶやくのが子供にとって退屈きわまりなかったのです。

 そこで、現実の街のシーンを登場する大人たちと一緒に歩きまわることのできる子供の関心を惹きつけることのできるキャラクターを発明する必要がでてきました。

 そこで発明されたのがビッグ・バード(同時にオスカーとスナッフィーも)だったというわけです。

 意外にも、ビッグ・バードは番組を成立させていく必要から生まれた後発組のキャラクターだったのです。
 
 つまり、ビッグ・バード誕生の裏には、制作者たちの試行錯誤があったわけです。なかなか興味深いエピソードだと思いませんか。

ピックアップ記事

  1. ストーリーは「心」を動かすための演出
  2. 日常のコミュニケーションにストーリーを!
  3. 相手にアクションを求めるなら「失敗談」と「成功談」をセットにしたストーリーを伝え…
  4. One Book, Three Points, One Actionから始めよう…

関連記事

  1. 日記

    鎌倉・高徳院を訪問

    12月14日(火)仕事で鎌倉高徳院を訪れました。正直なとこ…

  2. 日記

    とうとう昆虫系に依頼

    このところ、動物系の業者が何度もアパートに出入りしていた。独身の時はネ…

  3. 日記

    故郷は……

     妻と一緒に群馬県にある両親の住む家へ。父親に食事につれていってもらい…

  4. 日記

    ドミニカ共和国 公使参事官と打ち合わせ

    仕事の打ち合わせで、2度目のドミニカ共和国大使館訪問。 公使参事官(…

  5. 日記

    仕事上の失敗を通して気づいた自らの誤認識、そこから学んだこと

    仕事上の失敗から学び、仕事における3つの柱の優先順位を自分なりに明確化…

  6. 日記

    朝型生活、再開

    個人的な長めのつぶやきです。あなたは朝型人間それとも夜型人間どちらで…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

アーカイブ

  1. イギリス大学院留学

    バーミンガム中心部を観光
  2. 読書と出版

    ヒトラー暗殺計画とスパイ戦争
  3. English/英語

    外国語のボキャブラリーを増やすために私が実践している効果的かつシンプルな方法
  4. WEB

    HTML構文チェッカー
  5. 研究

    American Studiesとは何か?
PAGE TOP