先月、刊行予定の本の翻訳チェックの仕事を一つ終えた。これは、学部時代に割合まじめにやったドイツ語やフランス語と、留学中にちょっとだけ囓ったスペイン語の基礎が役に立った。
また、同じ出版社の人が次の仕事を検討してみないか、ということで原著と訳書を送ってきてくれた。ロシアのロマノフ王朝に関する本で、だいぶ僕の専門とは離れているが、原著は英語なのと、近いテーマを扱った本が複数あるようで、それを資料として読んでから取り組むことにして、仕事を受けることにした。今回の本は、前の本と比べるとページ数は三分の二くらいなのにもかかわらず報酬は前回と同じ額でいいと言ってくれたのでずいぶん条件はいい。また、前回の仕事で一応作業手順はできているし、コツもつかめているので、資料さえきちんとしたものを用意できれば、自分でも納得できる仕事ができるのではないか、と考えている。
ついでに、ちょっとロシア語の基礎の基礎くらい勉強しようと思っている。キリル語のアルファベットとその発音だけ勉強してみたが、これまで勉強したことのある言語とはずいぶんアルファベットの形もちがうし、面白い。中学時代、一緒に学校に通っていた同級生がロシア語熱に犯されていて、その時彼が使っていた「ズドラストビーチェ」とか「ハラッショー」というのをなんとなく覚えているくらいが僕のロシア語の知識である。ただ、今回も固有名詞を確認するために必要な部分を覚えるだけで、それ以上はやろうと思っていないのだけれど。まったく知らないよりはいいかな、という心持ちなのである。
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