まさか、と思わずにいられませんでしたが、ネット通販詐欺に遭ってしまったようです。同じ被害者が出ないよう、情報をシェアさせてください。
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先日、購入したVAIO pro11、Haswell搭載ということもあり、レスポンスが早く、自室で使っているデスクトップより快適です。
そこで、自宅に1台余っている17inchiディスプレイと接続し、メインPCとして使おう、と考え、接続ケーブルを購入することにしました。
VAIO純正のVGAアダプター VGP-DA15というSony Storeで1,980円の商品。
ほかの販売店はどうかな、とネットで調べたところ、同じ商品を1,371円しかも送料無料で売っている店がありました。
これは安い、ということで早速注文し、注文確認メールにあった銀行口座に上記の金額を振り込みました。
在庫もあるということで2・3日中に到着すると思っていたのですが、商品が届かない。
発注後5日目、購入したサイトの問い合わせフォームから、商品が届かないので状況を教えてほしい旨の連絡をしました。しかし、返事はありませんでした。
金曜日の夜、仕事を終えて帰宅後、必要であれば再度問い合わせをしようと例のサイトのURLにアクセスすると「ページが見つかりません」の表示。
インターネットアーカイブを利用して過去のサイトイメージや情報を探すも、見あたらず。おそらく、サーバー上にあったデータも完全に消去されている……
ここで私はやっと思い当たりました。そもそも私が発注したサイトのオーナーははじめから商品を発送するつもりなどなかったのではないかと。
そう思ってから発注後に送られてきた手元のメールを確認すると怪しい点が複数ありました。
そのメールが手元に届いたとき、一瞬だけ感じたこととして、注文番号が27になっていて、あまりにも若い番号であるということがありました。サイト自体は割と品揃えが多いように見えたので、まだ27件しか注文を受けていないのか?
もう一点は、騙された!可能性があることを認めた上でメールを再確認すると、サイトのドメインqosiekgb.comからして、一時使用のため適当に取得したというところがありありでした。
最後に、メールを確認したところショッピングサイト構築に使われるZen CartというオープンソースのECサイト構築CMSを使っているようでした。Zen Cart自体は悪くないのですが、それがわかることで詐欺の流れを頭の中にイメージすることができました。
1.サーバーにZen CartでECショップを構築する。そのさい、登録商品を市場の平均価格よりも大幅に低く設定しておく。
2.適当なドメインを取得し、そのドメイン下でZen Cartを動くようにする。
3.店舗の販売価格を比較したユーザーは、市場の平均価格より安く購入できるそのサイトに検索エンジン経由で流入。発注し、その際にサイトから送られてきたメールに記載されていた振込先に入金する→(そもそも商品が手元にないし、送るつもりもないので)入金されれば、詐欺は成立
4.ある程度の注文が入り、入金が確認できた時点でドメインを外し、注文したユーザーから連絡を取れないようにする、完了
こんな流れをイメージしてからネットを調べてみるとやはり同じ詐欺に遭った人の情報が複数見つかりました。
また、同様のサイトの作り、手口で現在オープンしているサイトも確認できました。おそらく、近いうちに閉鎖されると思うので画像キャプチャーを貼っておきます。
私が被害にあったサイトも扱っている商品はちがえども、にたサイトのデザインと運営主でした。電話番号の記載もありません。
ともかく、同じ被害が出ないように、ゆうちょ銀行のサービス・センターに連絡して状況を知らせ、早めに該当口座の凍結をするよう依頼しておきました。
私の場合、少額の被害だったので、今後同じ過ちをしないための糧にしよう、ということもできますが、上のサイトについても、数千円の少額のものもあれば、数十万のものまであるので、同じ手口にひっかからないよう、ぜひご注意ください!
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