読書と出版

『伊那谷少年記』

勤務先の大学の講師である下原敏彦先生から直接いただいた『伊那谷少年記』を読んだ。 

あとがきに著者の実体験がこの作品の下敷きとなっていると書いてある。確かに、野生のフクロウの子供を拾って育てたエピソードなどは実体験がなければ、これほど活き活きと描写できないはずだ。

また「蜂追い」をめぐる物語も圧巻だ。この言葉「蜂追い」、始めのうちはまったく意味するところがわからないのだが、物語の進行と共にまるでよくできた謎解きのように明らかになっていく。

豊かな自然とたわむれコミュニケートしていた少年の姿を活き活きと楽しくこの作品は描いている。久しぶりに読んだフィクションだったが、非常に楽しんで読了した。

ちなみに、下原先生のweblog「土壌館 創作道場」もオープンしています。

ピックアップ記事

  1. 日常のコミュニケーションにストーリーを!
  2. 相手にアクションを求めるなら「失敗談」と「成功談」をセットにしたストーリーを伝え…
  3. One Book, Three Points, One Actionから始めよう…
  4. ストーリーは「心」を動かすための演出

関連記事

  1. 読書と出版

    たかが段取り力、されど段取り力

      あなたは仕事においてもプライベートにおいても自分のことを「段取り」…

  2. 読書と出版

    「江古田文学」70号  [文化考現論] 連載 第7回

    江古田文学 70号が発売となりました。 (さらに&hellip…

  3. 読書と出版

    読書を通して得た「なるほど」を実践できていますか?

    本を読んでいると、「なるほど」と思う瞬間があなたもきっとありますよね。…

  4. マーケティング

    「ワクワク系マーケティング」本の決定版!

    はじめに 小阪裕治著『「惚れるしくみ」がお店を変える!』を読みました。…

  5. 読書と出版

    大きな結果をもたらす小さな原因にはどんなものがあるのか?

     あなたは社会を自分の手で大きく変えてみたい、と思ったり、願った…

  6. 読書と出版

    江古田文学 67号

    2008年3月15日 発行の江古田文学 67号。特集「名無しの才能」の…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

アーカイブ

  1. 日記

    江戸ワンダーランド 日光江戸村 2016 【3/3】 宝探しクエストに参加
  2. 日記

    平成18年度 卒業記念パーティー
  3. ブログ

    ブログのプライベート・モード
  4. 文章術

    文章コミュニケーション力強化に効く10冊
  5. 日記

    周辺飛行
PAGE TOP