いくぶん前にナンを作る、というタイトルで、ナンづくりに挑戦し始めたと言うことを書いた。あれから何度か作っている。大きく分けて、味の強いナンと一般のインド料理屋で出してくれるプレイン・ナン的なものを作っている。 プレイン・ナンはともかく、味付きのナンは完全にオリジナルである。
僕は、タイ料理のグリーン・カレーが好きなので、その味付きのナンに挑戦する。単純にタイ・カレーのペーストを買ってきて、練り込めばいいかな、と考えていた。しかし、以前使っていたカレー・ペーストが切れていたので新しいグリーン・カレーペーストを手に入れたらとてつもなく辛いものだった。 話はだいぶ飛ぶが、以前、サン・ディエゴのタイ・レストランに行ったとき、料理の辛さの程度まで細かく注文できるようになっていた。それ自体は驚くことではないのだが、その辛さの最高基準を示す表現が僕の目を引いた。
“DRAGON FIRE ” 確かに辛そうである。竜が口から火を吐くほど辛いのか。竜が口からはく火のごとく辛いのか。 十年近く昔のことなので、若かった僕と友人はドラゴン・ファイアのタイ料理を三つ注文した。甘かったのである。料理ではなく、僕らの認識が。なんとかなると思っていた。結果的に辛すぎて、ほとんど食べることができなかった。
今回買ってきたカレーペーストはそこまで辛いものではなかったが、それに近かったので大胆にもコーヒー用のカラメル・シロップを入れて味を調整してみた。若干、辛さが逃げた気がしたので、それを入れて作ってみた。結果的には、うまくできた。同じフラットの他の部屋の連中にも食べてもらったが、好評であった。 それにしてもナンづくりがだんだん面白くなってきた。ふんわり感を出すためにイースト菌も生まれて初めて自分で購入した。今日はそれを入れて、プレイン・ナンを作った。インド料理屋で出してくれるナンのイメージに近づけるために、ちょっとだけ工夫した。
今回の材料
小麦粉…大量
牛乳…目分量
水…少々
イースト菌…使い切りパックになっていたので一パック分
塩..少々
バターを電子レンジで溶かしたもの…少々
砂糖…少々
塩…目見当
胡椒…二振りか三振り
こう書いてくると、自分の大雑把な性格が露呈するものだ。それでも、味としてはインド料理屋のナンに限りなく近いものが完成した。ただ、形がいびつなのはなかなか改善しない。もう少しレシピを教えてくれたフラット・メイトが、実際に作っているところを観察してテクニックを盗まねば、と考えている。 広くたくさんのレシピを学ぶよりもいくつかの限定された得意料理を追求するのが好きな自分である。ただ、1996年にカツ丼をつくるのに凝った時期があったが、一時作りすぎて見るのも嫌になってしまったことがあった。ナンも作り過ぎと食べ過ぎに気をつけないと。
初めまして。前回のナンについてのエントリ、続篇があるかなと楽しみにしていました(笑)。
私は間にけっこう時間をおいてチャパティ→ナンという順序で食べたせいもあったのか、ナンのおいしさは(大げさですが)劇的でした。ご紹介いただいたレシピ、試してみたいと思うのですが、料理の腕が……(ゼロです)。
いつも楽しみに拝読しています。ご挨拶を兼ねまして。
はじめまして。
僕もチャパティよりナンが好きなんですね(ダジャレをいうつもりはないのですが)。
今、たまたま同じフラットにパキスタン出身の学生が住んでいるので、いい機会なので教わりました。
うーん、僕のレシピだと、いい加減すぎて料理の腕がある人もわけがわからないでしょうね。
そちらのサイトにも遊びに行かせていただきました。僕はPat MethenyのアルバムはWe Live Hereしか持っていませんが、けっこう聴いた記憶があります。
ジャズに関しても機会があったら今後、書いてみたいと思います。僕の自慢はニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードでジャッキー・マクリーンと簡単な話をした後に握手してもらったことです。
どうぞ、今後ともよろしくお願いします。
プレイン・ナンができたところで、今後は本物のインドカレーの修行に入る準備をしています。本当に。