シティー・センターへ

ロータリー財団、現地カウンセラーのデイヴィッドから朝、電話がある。所用が片づいたら、僕のフラットに立ち寄るという。実は、奨学金振り込み小切手の僕の名前のスペルが間違っていたので、数日前からデイヴィッドの留守電にメッセージを残していたのである。こちらの電話番号は、昨日わかったので夜メールしておいたのだった。

一時間位して、デイヴィッドがもう二・三分で車でそちらにいくから、という連絡が入る。本当にあっと言う間にやってきた。レセプションまで迎えに行くと、部屋を見せてくれるかな、と言う。部屋に案内すると、今、何が足りないんだい、と尋ねられる。タオル・食器・フライパンなど、これから買いに行こうと思っていたものを口にすると、彼は次々にメモを取っていく。必要なものの買い出しのために、どこかのモールまで車で乗せていってくれるのかな、と思っていると「このリストのもの、ニ・三日中にこちらで用意するから自分で買うのは待ってくれ」と言う。いや、そのくらい自分で買えるし、大丈夫だよ、と答えるが「いや、昨日の例会でみんなで決めたことだから」という。これにはびっくりした。

さらに、現金は足りているか、とデイヴィッドが言うので、もちろん大丈夫だ、と答える。確かに留学生の経済状況は出身国によってまちまちだと思うけれど、経済大国とかつては言われた先進国から来ているし、今年30歳を迎えた大の男が現金を手渡しでもらうわけにはいかない。


それからデイヴィッドに、これからの今日の僕の予定を尋ねられる。シティー・センター(バーミンガムのダウンタウン)に買い出しに行こうと思っていたのだけれど、と答えるとデイヴィッドは「じゃあ車で帰る途中だから、そこでノボルを降ろしていくよ」と言ってくれたので、これには甘えることにした。デイヴィッドは、僕を街の中心部で降ろした後、最近知り合ったジャネットと言う女性とデートを兼ねたバーベキューに向けて車を走らせた。

地理を少しずつ把握しながら、バーミンガムのシティー・センターをぶらつく。ヨーロッパ一のショッピング・モール街というのは何度も耳にしていた。でも、僕は密かに地元民にありがちな誇張じゃないかな、と疑っていた。しかし、その言葉は嘘ではなかったようだ。巨大なショッピング・モール群は圧倒的だった。アメリカでも見たこと見たことのない規模で、僕の想像の範囲を完全に凌駕していた。

通りやモール内の人の賑やかさも日曜日ということも手伝ってすごい。7階建ての大型書店に足を踏み入れてみる。なかなかの品揃えだ。また、古書店でためつすがめつしていると、同じAmerican Studiesに在籍しているレベッカが僕を見つけて声をかけてきた。彼女もJarratt Hallで、フラットは違えども同じ敷地内に住んでいるという。

いろんな店や商品が目に入ったけれども、物価はイギリスの方が若干高いので、結局購入したのは最低限必要な衣類(トランクス二枚、ワイシャツ一枚)だけ。歩き疲れたので帰ることにする。ダウンタウンの中心にあるNew Street Stationはハブ・ステーションで規模が大きい。こちらに来て、初めて電車に乗る。僕の最寄り駅Univesity Stationへの片道切符は£1.30。二駅目なので安い。

プラット・フォームでの待ち時間は短かったけれど、電車の席について出発するまでが長かった。検札が一度あって、降りた駅では切符の回収はなかった。切符は、入場券みたいなものだ。

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