東京駅近くで仕事を終えた後、映画『かもめ食堂』の試写会(映画美学校試写室にて)に行った。
売り上げランキング: 257
真の思いやりを感じる素敵な映画です
見つけよう 居心地良い場所 良い時間 あなたの側の かもめ食堂
小林聡美ワールドでした
幸せは自分で見つけること
この映画が好評である日本は、捨てたものじゃない
原作は、日大芸術学部文芸学科卒業ということでは僕の先輩にあたる群ようこだ。主人公のサチエ(小林聡美)はフィンランドの首都、ヘルシンキの街角に食堂をオープンした。とはいっても、お客さんはなかなか来ない。そんな「かもめ食堂」にひょんなことから少しずつ人が集まってくる。日本オタクのフィンランド人は常連で、ふらりとフィンランドに立ち寄った日本人女性と(片桐はいり)、ヘルシンキ空港でロスト・バゲッジの憂き目にあった日本人女性ミドリ(もたいまさこ)がいつの間にか食堂を手伝うようになる……
感性や感覚的思考にすぐれた右脳型の主人公サチエ。ミドリは対照的に論理的な左脳型人間だ。マサコはそういったものさえ越えた超越キャラクター。その三人のキャラクターは際だっていただけでなく、絶妙なバランスを生み出していた。
ほんわりとした笑いが全編にちりばめられた作品。試写会の会場も、さまざまな笑いに満たされた。笑いのツボがさまざまなレベルで仕掛けられているせいか、笑っているポイントや場面が観客によって微妙に違う気がした。今回の、キャストの二人はかつてのテレビ番組「やっぱり猫が好き」で人気を博したメンバーであり、猫ファンにはたまらない、とうこともあったと思う。
試写会の会場自体も非常に和やかな雰囲気だった。僕自身も、小難しいことを考えずに、リラックスして楽しめた。また人と人との素朴な交流を描いた暖かみのある作品に仕上がっている。そして舞台となったフィンランドにも足を運んでみたくなった。
コメント