突然ですが、最近のWeb業界でかなり話題になっている
キーワードに「ゲーミフィケーション」というものがあります。
今年に入って出版され話題になっているのが次の本。
『ゲーミフィケーション―ゲームがビジネスを変える』
私も一度読んですごく刺激を受けました。
過日その著者である井上明人さんに仕事がらみで直接お会いし、
30分ほど2人きりで「ストーリー」と「ゲーム」の効果性といった
テーマで意見交換させていただく機会がありました。
井上明人氏
その最中、大きな地震もあったのですが
とても楽しい時間を過ごしました。
これが最近、私の中で一番ホットな出来事です。
井上明人さんは『ゲーミフィケーション―がビジネスを変える』の前半でアメリカのオバマ大統領がストーリーを選挙戦を有利に進めるために活用していったかを解説しています。そのあたりのところをとっかかりにしていろいろ質問してみました。
そうした中で、井上さんの見解は次のようなものでした。
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ストーリーは人々の感情に訴求する形で訴えることができるゆえ大きなインパクトを持っている。
ただし、パラレルワールドやそれ以上の重層的な複数のストーリーを走らせて、それを受け手がわかりやすく把握できる形に落とし込むのは非常に難しい。混乱のもととなる。
一方、ゲームは複数の重層的なパラレルワールドを展開しても、それを混乱なくプレイヤーに認識させる仕組みを既に確立しているので、もっと複雑なイベントや情報を詰め込んでさらに発展させていくことが可能。また、人々を熱中させ、行動に駆り立てるパワーもゲームの方がより直接的で力強い。
とはいえ、ストーリーがいつでも、どこでも使おうと思えば使えて、現代社会で一番パワフルなコミュニケーション手段であることはまちがいない。
しかし、将来ゲーム制作のコストが下がり、誰でも簡単にゲームをつくれる時代が来ればストーリーよりパワフルなコミュニケーション手段として今より多くの人が活用するようになるだろう。
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その話が落ち着いたタイミングで、千葉県東方沖を震源とする地震が起きました。
高層階のオフィス内だったのでけっこう大きな揺れを感じました。
揺れが落ち着いてからは、昨年の3・11の時は、何をしていたかといった話題に自然に移っていきました。
ともかく、楽しい時間を過ごさせてもらいました。
せっかくの縁なので大切にしたいと思います!
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