「実際昨年は、セールスと質が結びついたヒップホップ系のいいアルバムが多かった」と音楽評論家の岡村詩野さんは言う。「ヒップホップを聞いて育った世代が、ミュージシャンとして活躍し出した。主要部門にこれだけ名前が出るのは、ヒップホップが音楽シーンで主流化したことを示している」
シティー・センターのHMVの店内に流れていたラジオのDJが「次は日本人レゲエ・ナンバーのカヴァー曲です」と言ったので、耳を澄ましてみる。
すると、三木道三によるLifetime Respectの英語カヴァー曲だった。かなりテンポが速くアレンジされていたけれど。まさか、日本人のレゲエ・ナンバーが英語圏でカヴァーされているとは知らなかったので驚いた。
以下、だらだらと冗長に雑感を綴る。
グラミー賞もヒップホップが主流化というのは、まあ驚くに当たらないだろう。
それにしても、アメリカにおける音楽の流れもここ十年近くでずいぶん変わってきたと感じる。
1990年代初めから中頃まではオルタナティヴ・ロック(グランジもしくはシアトル発のへヴィ・ロックと説明的に表現する人もいる)が全盛だった。僕も当時はPearl Jam,Nirvanaなどをよく聴いた。ただ、BOYZ Ⅱ MENやAll for OneなどのR&Bもちらほら流行っていた。
2000年の時点では、ラップやR&Bなどのヒップホップはまだチャートの主流にはなりきれていなかったもののTLCなどの活躍がやけに目立っていた(亡くなってしまったのはLeft Eyeだっただろうか)。
2000年以降は、アメリカだけでなく日本でもラップが文字通り開花したといっていいように思う。アメリカでは白人ラッパーEMINEMの出現はElvis以来、一つの音楽上の事件といっていいかもしれない。日本でも、スチャダラパーのような「なんちゃってラップ」(スチャダラパーは嫌いではないのだが)から、メッセージ性のあるものや日本語をうまくラップの音として消化したものなど本格的なものが現れてきた。
この間、大雑把な流れとしてはヘヴィーな低音を聴かせた音楽から、リズミカルでダンサンブルなサウンドに移行してきたということができるかもしれない。
今、イギリスのTVなどを眺めていると、男性ヴォーカルはラップ混じりのヒップ・ホップスタイルがやたら多い。これも時代の大きな流れなのだろうと思う。
さて、日本の音楽シーンは今どうなっていることやら。僕はリップスライムが好きだが最近はチャートをにぎわしたりはしていないのだろうな、と想像する。
音楽シーンの流れを大雑把に振り返ると(ポップ・ミュージックに限ってだけれども)なんとなく自分も歴史を生きてきたのだなあ、という気がする。その時々で好きで聴いていた音楽というのはかなり細部まで覚えているからだ。音楽体験が自分の歴史と深く絡み合っていることを自覚している人は少なくないはずだ。
僕の場合は、20代前半のジャズへの熱狂が旅(ニューオリンズ、ニューヨーク、サンフランシスコ)の直接の原動力になったことが個人史における音楽の一番の関与だ。
こんにちは、夏川です。
懐かしいですね、ミキさん。
関西を離れて住んでいた頃に、
オンエアされていた曲なので、
ソウイウのを含めて覚えている曲です。
夏川さん、はじめまして。
僕は逆に関西に一年だけ住んでいたことがあります。
そういった意味で、関西弁を懐かしみながら、この曲に耳を傾けていた記憶があります。
こんにちは、夏川です。
お住まいになられていたことがあるなら、響き方が違うかもしれませんね。
僕はローカルっぽさを前に出した人がわりに好きなのやもしれません。
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2:ヒップホップ——–(33.3881944873385)
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