髪を切る

イギリス入りして初めての雨。朝方は細かな雨が降ったりやんだり。僕がハウジング関係の書類を大学に提出に出かけたときに雨は本格的に降り始めた。強い霧雨のような雨だった。

髪が伸びてきたので、カットしてもらうことにする。ネットなどで下調べしたところ、イギリスの理容所・美容院に関してほとんど芳しい評判は見つからなかった。というよりも僕の受けた印象ではかなりひどいらしい。それでも、伸びた髪はかなり鬱陶しくなってきたし、自分で切るわけにもいかない。

キャンパス内で商業施設が集まっているところに、確か理容所か美容院を見かけた記憶があったので行ってみる。美容院だった。値段的に、£10とまあ手頃だったので(今のレートなら2000円に行かないくらい)、予約を入れる。ワシントン州立大の時も結局外で探すのが面倒だったので、キャンパス内にある理・美容室でメキシコ人のおじさんにいつもざっくりと切ってもらっていた。

今回お世話になったところは、なぜか受付からカット関係の技術者、全員若いイギリス人のブロンド女性で構成されていた。そういえば、予約の時間に行くとタイク・ア・シートと言われた。”Tyke a sheet”?と頭の中で文字化してしまって一瞬戸惑ったが、次の瞬間に”Take a sheet”か、と考え直して近くにあったベンチに腰掛けた。数字のエイトをアイトと発音する人には、ホテルのフロントのアルバイトをしていたときにオーストラリアからのお客さんがほとんど全員8をアイトと発音していたのが印象に残っていたので、こちらのスーパーなんかで耳にした時もすぐに判断できた。しかし、普通の動詞でエイの音がアイと発音されるとちょっと戸惑う。

僕の髪型は日本では、ツー・ブロックでお願いします、と言えばだいたい問題なくやってもらえる。英語でもこれに対応する表現が何かしらあるのかもしれないけれど、いちいち調べなかったので、細かく説明する。サイドの内側を短く、外側は普通、全体は2・3センチ切ってもらって、後は切り揃えてください、といった具合に。自分の眼鏡をずっと自分で持っていなくてはならなかったり、椅子の高さ調整を全然やってくれなかったり、そのおかげでかなり無理な姿勢を要求されたり、居心地はいいとは言えなかったけれど、仕上がりぐあいは刈り上げがちょっぴり過剰になったくらいで、まあまあ納得のできるものだった。話せばわかるじゃないか、という感じ。

アメリカと同様、濡れたままのびしょびしょの髪の毛で放り出されるし、切った後の細かい自分の髪の毛が首の周辺に落ちたままでちくちくして痛かったけれど、評判ほど悪くない印象を受けた。ちょうど今日は雨が降って髪の毛がびしょびしょの人がけっこういたので、その後、図書館をぶらついたけれど、さほど違和感はなかった……と思う。

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