「反論」を味方にして文章の説得力を高めよう

自分の主張を論理的に構成し、結論まで書きあげた。しかし、どうも説得力が足りない

なんだか自分一人で主張をまくし立てている感さえ残る。説得力がいまいちな印象がある。

そんな場合、あなたは自分の文章の説得力を高めるためにどうすべきでしょうか。


そこで、お勧めしたいのは、自分の主張に対する反論を設定し、それを文章に組みこむこと。

反論を組みこむと、自分の主張の妥当性の障害になるので避けたいという声もあります。しかし実際にはそうでないと言ってみたいのです。

もちろん、反論をあなたの文章に組みこむだけではいけません。反論に対する反証をきちんと展開するのです。もちろん、ロジックのみならず資料やデータなどの証拠を駆使して反論を確実につぶしていく必要性も出てきます。

しかし反論に反証しておくことで、あなたの文章の説得力はぐっとアップします。
たとえばディベートにおいて反論は華であると言われます。ピンとこない方は、法廷もののハリウッド映画、たとえば「エリン・ブロコヴィッチ」などを思い浮かべてみてください。

 

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あざやかな大逆転による劇的なクライマックスを導きだすのは、決まって法廷における反論の場面です。そうした反論の場面を、あなたの文章の見せどころにするのです。

 「こう主張すれば、○○といった反論が出るだろう。しかし、その反論についてはこう応じよう。また、××という反論にはこう反証しよう」 将棋の攻防戦のようなイメージです。

そうすることによって、あなたの文章は書き手の一方的な主張や独白から、対話的で相方向的なやりとりへと変化します。あなたは、読み手の頭に浮かぶであろう、さまざまな反論や疑問をモグラたたきゲームのように先まわりして解消していきましょう。

すると読み手は、文章を読み進めるうちに思い浮かぶ反論や疑問がどんどん解消されていく経験をします。すっきりし爽快感さえ感じます。その結果、あなたの主張や意見から説得力を感じるだけでなく、それを魅力的なものだと感じるようにさえなるかもしれません。

反論を文章に組みこみ、それを論破していくことで、あなたの文章が持つ説得力をさらに高めてみませんか?

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