小学校低学年の頃の読書にまつわる記憶とたどってみると….
小学校入学。小さな図書館に心躍らせる。くだらないといえばくだらないが、図書館で生徒それぞれが借りた冊数がグラフにしてクラスの後ろの壁に張り出され、当然のごとくトップに。小さなプライドを満足させる。
小学校一年から三年生くらいまでひたすら読んだのは海外のSF小説の翻訳物だった。別に意識して海外作品を読んだわけではないが、結果的に日本のSFが全然見あたらなかったのだ。今、すぐ思い出せるタイトルは『火星のジョン・カーター』『木星のフライボール(これはフライボールという猫が主人公)』、『人造人間ゾルゲ』『地下鉄より SOS』など。お気に入りは『海外SF傑作全集』で小学生低学年にしては厚い本だったが、毎日一冊ずつ手に汗握る思いで読んだ。実際にこの全集は物語のクウォリティが平均してすごく高かったと思う。挿し絵も品はあるが、適当に不気味なのがよかった(和田誠さんの絵を崩したような感じだったと思う。もしかすると和田誠さん本人だったかもしれない?)。
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