週末、ふと思いついて自分が携わっている仕事についてフローチャートをいくつか描きだしてみました。
ちょっとした頭の中の整理のつもりだったのですが、実際にやってみるとフローチャートとストーリー思考の相性がいいことに気づきました。
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まず、フローチャート作成することで私が実感したメリットは大きく3つ。
- 仕事のプロセスを可視化することで頭の整理ができる
- 仕事の全体の流れを俯瞰できるようになる
- 全体を俯瞰した上で、各ステップ・要素にフォーカスして考えることができる
フローチャートの全体像はストーリーにあたり、さらにそこに含まれる各ステップは映画でいうとシーンにあたります。フローチャートを作成することでシナリオライターや映画監督のような視点を獲得できるわけです。
漠然と仕事全体を意識している状態では、考えているつもりで実は細かい具体的なことまでイメージできていないことが多いもの。
しかし、フローチャートを作成することで全体としての「森」を概観した上で、「木」としての各ポイント、ステップについて考えをめぐらすことができるようになります。
ただし、全体と流れを把握し、頭の整理ができてよかったね、で終わってしまっては、フローチャートを仕事に生かす上では弱い。
それでは、何が必要なのでしょうか?
もう一歩深掘りして、あなたが作成したフローチャートの流れの中でどのステップが重要なのか、仕事の質を上げるうえでのカギを握る場面となるのか、そこをあらかじめ見極めておくとよりいいのではないかと考えます。
ストーリーでいえば、どこがクライマックス、山場なのかを意識しよう、ということになります。
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そこまでできれば、あなたが取り組んでいる仕事の各ステップの全体における位置づけが明確になります。
すると当然、力を入れるべきとそうではない場所などの区別がつくので、仕事の仕方にメリハリが生まれるはずです。
たとえば、ステップAは単なる作業なので効率重視でできるだけ短時間ですませよう。
一方、ステップFはこのプロジェクトの成功の鍵を握る重要な局面だから多少時間がかかっても創意工夫を盛り込む必要がある、そのためにいろいろと事前準備もしないと……
こんな風に意識を上手に切り替えながらメリハリを持って仕事に臨んだ方がトータルで仕事の効率や質も上がるのではないでしょうか。
そういったわけで、あなたが仕事に関するフローチャートを描く機会があるなら、その全体の流れの中でどのステップがクライマックスにあたる部分なのか、自分の中で整理・確認した上で実際の仕事に臨まれることをオススメします。
仕事の質をあげるため私もこれからは段階を踏みたいと考えました。ありがとうございました。
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