忘れかけていたフォーカスと反復の大切さ

ふとしたことがきっかけで、自分が過去の経験から学んだ大切なことを思い出しました。

質問メールがきっかけ

たまたま、このサイトの読者というより検索エンジン経由でたどりついた人からメールをもらいました。

TOEFL対策や留学・英語学習についての質問や相談がそこには書かれていました。

その道のプロでも何でもないので、あくまで個人的見解でお答えしますというスタンスで、そのメールには返事をし、何度かやりとりがありました。

その中で、ふとした気づきがありました。
一つの成功体験

私はかつて海外の大学院進学と、そのための奨学金を得るためにペーパー版TOEFLにおける600点を目指していました。550点を越えたくらいで足踏みしていた頃にペーパー版からコンピュータ版に制度変更がありました。

コンピューター版TOEFLの満点は300満点となり、一流どころの海外大学院進学・奨学金獲得のために目指すべきは250点となりました。

時間はかかったのですが、スコアは着実に上昇し250点オーバーを達成し、その結果、国際ロータリー財団から奨学金の提供を受け、バーミンガム大学大学院に行くことができ、最終的には修士号も取得しました。

ただ、そうした記憶は、日々の暮らしの中でぼんやりとした遠いものになっていました。

しかし、今回もらったメールに返事をするため、当時の記憶を引っぱり出したときに、大切なことに気づかされたのです。

当時のTOEFL対策としての勉強法、くわしくはこちらのエントリー「集中する仕組み」というライフハック)に書きましたので繰り返しませんが、簡単に言えば、数冊のテキストに的をしぼり、それをひたすら反復する非常に泥臭いものでした。

しかしながら、その過程において自分の実力が着実にアップしていく感覚があり、結果に結びつきました。

よくよく考えれば、自分の人生の中での成功体験の一つです。

それで、その当時の勉強法が今向き合っている仕事や生活の中で応用できないか、とあらためて考えてみると、もうムチャクチャ応用可能な領域が多いことに気がつきました。しばし呆然とするほど。

そこから見えてきた反省材料

阿久澤は読書が大好きです。乱読傾向が強いのですが、その中でいろんな著者の新しい考え方や革新的なビジネス・メソッドなどに触れるとワクワクします。

そこで得た知識を一過性のものにしないために、マインドマップでいつでも復習できるようにしてきたつもりでした。

しかし、次から次へと新しいモノを知り「ほほう、なるほどな、こんな考え方、アプローチもあるのか」「これも面白そうだ」という感じで、どちらかというと自分の意識は拡散やフローの傾向を強めていました。

結局、こうした読書は知的好奇心は満たすものの、あくまでフローであって、本当の意味で自分のストックにはなっていかない。
フォーカスと反復の重要性

結論として、フォーカスと反復が足りない。

かつての英語学習は、一つのテキストにフォーカスして、泥臭い一点集中、反復を繰り返しました。それで突破口を開いたのです。

そんな反省から、今、過去の読書記録やマインドマップをひっくり返し、その中で、骨までしゃぶり尽くすべき知識やフレームワークを取捨選択する作業を一週間ほど前からスタートしました。

本当にビジネスや人生の中で役立つ、知識やフレームワークにフォーカスし、実践、反復を繰り返し、その中でそれを進化させることで自分の中に本当の実力を蓄積することで次のブレークスルーを形にしていきたい。

今、そうした思いを強くしています。

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